おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 5月5日「リクエスト+棚からひとつかみ」書き起こし

達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合があります。

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令和最初、連休のラストのサンデーソングブックは「リクエスト+棚からひとつかみ」

唐突なんですけれども、今日は最初に1曲おかけしたい作品があります。
数年前に石野卓球さんがイベントのオープニングに私の「希望という名の光」のアカペラを使ってくださいました。
とっても嬉しい出来事があったんですけれども、遅ればせながらそのことへの御礼と、そして応援の気持ちを込めまして、N.O./電気グルーヴ




The Horse/Cliff Nobles & Co.
まずはCliff Nobles & Co.。Cliff Noblesはフィラデルフィアのボーカリストなんですけれども、ヒット曲は何とインストゥルメンタルだと言う。1968年のミリオンセラー「The Horse」。
これは僕の記憶では日本盤が出なかったと記憶しています。
僕なんかは初めて聞いたのはBooker T. & the M.G.'sの方ですけれども、でもFENではCliff Noblesのオリジナルバージョンがかかって、あーうまい演奏だなと思ったんですけれども、今になって資料を見ますとスタジオミュージシャンがやっていると。ああそうかと。でも素晴らしい曲であります。
歌手なのにインストしかヒットがなくて不幸な人です。

 

次のリクエストはJan & Dean「The Little Old Lady (From Pasadena)」「パサディナのおばあちゃん」。
お馴染みの1964年の大ヒット。

 

次のリクエストはThe Four Freshmen「Day By Day」
今日はライブバージョンでお届けしましょう。東京でのライブが東芝からアルバム化されたことがあります。1969年のことですけれども、1968年の8月15日、大手町のパレスホテルでのディナーショーですね。それのライブレコーディングが出まして、未だに未CD 化なんですけれども、近いうちにCD化されると言う情報がありますので、お楽しみにお待ちください。
『Live in Tokyo 68』から「Day By Day」。(音源なし)

 

次はJohnny Tillotson「Poetry In Motion」、僕は小学校4年生でした。
山中湖に叔父に連れて行かれて、湖の岸辺と言いましょうか、そこで昔のラッパのスピーカーからこの「Poetry In Motion」がオンエアされていたのをよく覚えています。
1960年全米2位、Johnny Tillotsonの最大のヒットです。

 

最近も物故される方が少なからずいらっしゃいますけれども、スターリン遠藤ミチロウさんがお亡くなりになりました。癌だそうで、早い....私よりちょっと年上の方ですけれど。
遠藤ミチロウさんと言うと思い出すのは、1992年にスターリンのアルバムで私の「RIDE ON TIME」をカバーしてくださったことがあります。この番組でも1回かけたことがあります。
とってもパンクな「RIDE ON TIME」なんですけれども、本人の弁によりますと至極真っ当なアプローチだと言う。
とってもその時嬉しくて、光栄な思いでいっぱいでありました。心よりご冥福をお祈りします。
日本のいわゆるパンクのパイオニアと言いましょうか草分けと言いましょうか、そういう存在でありました。偉大な存在でした。ご冥福をお祈りしつつ、1992年のスターリンのアルバム「奇跡の人」から私のRIDE ON TIME


私も色々今までいろんな方にカバーしていただきましたけれども、その中でも1、2を争う強烈な印象が残っています。

 

次のリクエスト、23歳でこれかよ!僕が23歳の時に聞いてた曲です。
Curtis Mayfieldの私の人生で1、2を争う好きなアルバム『THERE'S NO PLACE LIKE AMERICA TODAY』からCurtis Mayfield「Blue Monday People」、1975年の一作です。

 

この番組の性質上、ベタな奴よりも、こんなの何でリクエストするんだというような方が少なからずと言うか、たくさんいらっしゃいます。
半分は本当にそれが聞きたい方。残りの半分は「持ってるか?」と試していると言う。
結構持ってたりするから、かけちゃいたいと。あとCD化されてない奴は割と積極的にお答えするという。
そういう中でも、今リクエストをくださる中で最もカルトなものばかりくるE・Tさん。毎週いただくんですけれども、今日はこれがいいかなと。
Gayle Harris。知らねーよ本当に、と言いたいところですが、The Fabulous Wailersと言うワシントン州タコマのロックンロールバンドがあったんですけれども、50年代の終わりから60年代に。そこにボーカリストとして入ったと言う。どちらかというとブルーアイドソウル系の、シングル2枚しか確認できませんでしたが、そのうちの1枚をリクエストしてくださいまして。持ってんのかな...すごい。
「Here Come The Hurt」、1963年のシングルですが、リクエストを頂いたこのハガキには「恋の傷跡」という日本題がついていますが、これ日本盤出ているのかな...そんなはずはないよな、Carltonレーベルだもんな、とかブツブツ言いながら。でも作品はなかなかいい曲です。Gayle Harris「Here Come The Hurt」


こういうカルトなリクエストが来た時は、まずシングル盤の棚を見るんですけれども、なぜか持っているという。いつ買ったのか記憶にないんですけれども、多分アメリカで1枚10セントみたいな感じで、20代から30代の時に、たくさん買った一枚だと思います。
こんなものまで持っている自分が怖い。
Gayle Harris、なかなかいい声をしています。

 

次は「ベタですが」というりリクエスト、The Band「I Shall Be Released」。ベタかぁ(笑)
1968年のファーストアルバム『Music From Big Pink』のラストに入っております「I Shall Be Released」、ボブ・ディランの曲です。

 

今テレビで野村不動産のPROUDと言うCMで私の『RAY OF HOPE』に入っております「NEVER GROW OLD」 がオンエアされておりますので、それを最後にお聞きいただきたいと思います。山下達郎「NEVER GROW OLD」



<了>