エヴリ・ノート・イズ・トゥルー / イーサン・アイヴァーソン
アイヴァーソンは、1974年、ウィスコンシン州生まれ。
1990年代初頭にニューヨークに移り、ピアニストのフレッド・ハーシュの薫陶を受ける。
まだ20歳だった1993年にアルバム『School Work』をリリース。
2000年代に入ると、剛腕ドラマーのデイヴィッド・キングらと、ザ・バッド・プラスというユニットを結成。轟音トリオとして名を馳せる。
2017年、アイヴァーソンは脱退。
テナー・サッックス奏者のマーク・ターナーとのデュオ作『Temporary Kings』などをリリース。
そして、このたびブルーノートからの初のアルバムとして、『Every Note is True』が発表された。
ピアノトリオ作品で、ドラムはなんと超大物のジャック・ディジョネット、ベースも辣腕のラリー・グレナディア。
1曲目のヘタウマコーラスには、ちょっと驚くが、2曲目以降は、グルーヴィーなピアノが冴えわたる。
ときに情緒的で、ときに攻撃的。
ディジョネットのスリリングなプレイに、何度もハッとさせられる。
今年リリースされたピアノトリオ作品の中では、いちばん気に入っている。
Ethan Iverson(p)
Larry Grenadier(b)
Jack DeJohnette(ds)
01.The More It Changes
02.The Eternal Verities
03.She Won't Forget Me
04.For Ellen Raskin
05.Blue
06.Goodness Knows
07.Had I But Known
08.Merely Improbable
09.Praise Will Travel
<了>
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