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【JAZZ新譜】ノア・ハイドゥがキース・ジャレットに捧げたトリビュート作 Slowly Song for Keith Jarrett / Noah Haidu (2021)

スローリィ・ソング・フォー・キース・ジャレット / ノア・ハイドゥ


1972年生まれ、NYで活躍中のピアニスト、ノア・ハイドゥの最新作。

前作『Doctone』では、ケニー・カークランドをトリビュートした彼だが、本作はタイトル通り、キース・ジャレットへのトリビュート作である。

ビリー・ハート(ドラムス)、バスター・ウィリアムス(ベース)のヴェテラン・リズムを迎えての強力な布陣。

ジャズファンなら誰だって、ジャレット、ゲイリー・ピーコック(ベース)、ジャック・ディジョネット(ドラムス)のトリオを思い起こし、対比させながら聞くだろう。

決して、キースを真似て弾いているわけではないのだが、キースさながらの音色やフレーズが現れる瞬間が幾度となくあり、はっとさせられる。

タイトル曲「Slowly」は、ジャレットのソロ・ピアノをオマージュしたソロ曲だし、「Rainbow / Keith Jarrett」は、ジャレットの元妻のマーゴットが書いたワルツに、ハイドゥのオリジナルを繋げたという、まさにトリビュート。

ビリー・ハートとバスター・ウィリアムスの、構えが大きく、かつ繊細なプレイも俊逸。

ジャレットは健康上の理由から、演奏活動への復帰が困難と伝えられている。

本作を機会に、改めて聞き直してみたい。

 

Noah Haidu (p)
Buster Williams (b)
Billy Hart (ds)

1. Air Dancing (Buster Williams)
2. Duchess (Billy Hart)
3. What a Difference a Day Makes (Maria Grever)
4. Rainbow / Keith Jarrett (Keith Jarrett)
5. Georgia (Hoagy Carmichael)
6. Slowly (Noah Haidu)
7. Lorca (Billy Hart)
8. But Beautiful (Jimmy Van Heusen)

<了>

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