おとのほそみち

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【JAZZ新譜】UKのベテランテナーによるサイケデリックなジャズ Dreamers / Mark Lockheart (2022)

ドリーマーズ / マーク・ロックハート

 

UKジャズシーンを代表するサックスプレイヤー、マーク・ロックハート。

ジャズのビッグバンドLoose Tubes、ポップス系のバンドPolar Bearのメンバーとして、また、ソロとして、40年以上にわたり精力的な活動を続けてきた。

もともと、ジャンルの枠にとらわれない柔軟性がマーク・ロックハートの持ち味だが、本作はことのほか尖っている印象。

エレクトリックというかサイケデリックというか、ゲーム音楽のような電子音が飛び交う曲もあり、そのサイバーな音世界に少し驚く。

彼自身、ジョン・ゾーンやクラフトワークからも影響を受けていると語っているが、なるほどである。

もちろんキラキラした曲ばかりではなく、静かにまどろむような、それこそジョン・ゾーン的な曲もあって、その引き出しの多さはベテランゆえだと思う。

ピコピコが苦手という人もいるだろうが、マークの芯のある大らかな音は、全編を通して味わえる。

 


1.Dreamers 5.30    
2.Weird Weather 6.40    
3.Jagdish 2.27    
4.King Of The World (Jagdish Reprise) 3.47    
5.Gangster Rat 3.11    
6.Nature V Nurture 5.37    
7.Fluorescences 4.57    
8.Marmalade Skies 5.55    
9.Mirage 4.50    
10.Sixteen 3.19    
11.Dream Weaver 3.49    
12.Mingle Tingle 3.43    

 

Mark Lockheart(saxophone)
Elliot Galvin(keyboards)
Tom Herbert(bass guitar)
Dave Smith(drums)

 

<了>

 

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