おとのほそみち

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【JAZZ新譜】スムースジャズ・アルト・サックス奏者によるデュエット作品 Alone Together (The Duets) / Michael Lington (2021)

アローン・トゥギャザー / マイケル・リントン

 

デンマーク出身のスムースジャズ・アルト・サックス奏者、マイケル・リントン。

ここのところ、とてもコンスタントに活動を続けていて、2010年代に入って以降、リーダーアルバムは6枚を数える。
約2年に1枚のペースだ。

 

本作は、タイトル通り、多彩なゲストとのデュオによる作品。

過去に発表済みのトラックをいわばカラオケ使いして、そこにリントンとゲストが演奏を重ねるという手法で作られたそうで、コロナ禍ゆえの工夫がなされている。

とはいえ、コピペ感というかツギハギ感というか、編集でまとめました的な印象はほとんどなく、生き生きとして臨場感すら抱かせる。

ただ、曲によっては、ドラムマシンの、それも一昔前のような無機的な音が鳴ってて、そこは好き嫌いがわかれるかもしれない。

 

10曲中6曲がヴォーカル入りで、これらの曲は歌伴が得意なリントンならばこそ。

ヴォーカル入りではクインシー・ジョーンズの「Everything Must Change」、インストではポール・マッカトニーの「My Love」など、超有名な曲もあり、万人受けする内容だ。

 

1. Bakerstreet feat. Javier Colon
2. Everything Must Change feat. Chris Walker
3. Up All Night feat. Boney James
4. Gonna Love You Tonight feat. Kenny Lattimore
5. My Love feat. Dave Koz
6. Some Kinda Way feat. Sy Smith
7. Slick feat. Brian Culbertson
8. So Very Hard To Go feat. Dorian Holley
9. Roadtrip feat. Nick Colionne
10. You’ve Got A Friend feat. Billy Dean

 

<了>

 

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