おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック 2020年11月29日「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」書き起こし

オンエアされた曲に関する達郎氏のコメントを書き起こしています(一部要約あり)。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。

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1. ヘロン / 山下達郎 '98
2. LOVE,LOVE,LOVE / J.R.BAILEY '74
3. WE'VE COME TOO FAR TO END IT NOW / SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES '76
4. WHO YOU TRYIN' TO FOOL GIRL / CHOCOLATE SYRUP '71
5. I WANNA MAKE LOVE TO YOU / LOVE COMMITTEE '80
6. YOU FOR ME / REDD HOTT "#1" '84
7. DON'T FIGHT THE FEELING / ENCHANTMENT "UTOPIA" '83
8. LET ME DOWN EASY / THE ISLEY BROTHERS "HARVEST FOR THE WORLD" '73

 

もう11月も最後でございます。
あっという間でございますけれども。
12月入りましたら、恒例の「年忘れリクエスト大会」、そして「年忘れ夫婦放談」
続けていってみたいと思っております。
今日は、ワンクッションありますので、何をしようかと思いましたけれども。
10月にやりました「ドゥー・ワップ」と「スイート・ソウル」
たいへんご好評をいただきましたので、ひとつ今日はですね、半々でもよかったんですが、なんか中途半端になるのがいやなので、まずは「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」、続きでございます。
いくらでも、かかります。
前にかけた曲でも、いい曲ありますので。
アーカイブも兼ねてですね、いってみたいと思います。
今日も、珠玉の70年代ボーカルグループを中心にお届けしたいと思います。
「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
どちらかと言えば夜向きのプログラムですけど、今はタイムフリーがありますので、そのへんでもお楽しみいただければと。

1曲めはリクエスト。

ヘロン / 山下達郎


 

LOVE,LOVE,LOVE / J.R.BAILEY

 

まずはJ.R.ベイリー。ニューヨーク生まれの人です。
ドゥー・ワップ時代からゴスペルまで、いくつものグループを転々としまして、1965年くらいからは作曲家として活動をはじめました。
いちばん有名なのはThe Main Ingredientの「Everybody Plays The Fool」、こんなのがあります。
そんななかの代表作のひとつ。
これはダニー・ハザウェイがカヴァーして有名になりました「LOVE,LOVE,LOVE」
それの本人の作品です。1972年、全米ソウル・チャート31位まで上がりました。
優しい1曲です。

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スイート・ソウルといいますと、もうとにかく一番元祖、そして最高峰はスモーキー・ロビンソンであります。
今日はSmokey Robinson & The Miraclesの最後期の作品。
1972年のアルバム「Flying High Together」という、僕、このアルバム大好きなんですけれども。
プロデュースがジョニー・ブリストル(Johnny Bristol)でありますが。
ここからシングル・カットされまして、1972年、全米ソウル・チャート9位というベスト・テン・ヒットになりました。
ジョニー・ブリストルプロデュース、曲も書いておりますが。
アレンジにH.B. バーナム(H.B. Barnum)
すばらしいオーケストレーション
「We’ve Come Too Far To End It Now」長いタイトルです。

WE'VE COME TOO FAR TO END IT NOW / SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES

このアルバム、結局CD化されませんでした。今は配信でしか聴くことができませんがシングルカットされました。
無敵のスモーキー・ロビンソン。

 

お次はニューヨーク出身のグループ。
グループ名がチョコレイト・シロップという、名前を聞いただけでもたれそうですが、4人組のヴォーカル・グループです。
のちにドラマティックスのメンバーとなるL.J.レイノルズが所属していたことで知られますが、この作品はたぶんそれ以前の作品だと思われます。
1971年、シングルは何枚も出してますけど、アルバムは一枚もありません。

WHO YOU TRYIN' TO FOOL GIRL / CHOCOLATE SYRUP

 

これでもかってやつですね。もちろんCDにはなっていません。
なっていてもオリジナルシングルからの板起こしですのでプチプチは変わりません。

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今度はフィラデルフィアもの。ラヴ・コミッティー。
もとはエシックスというグループでしたが、名前を変えてラヴ・コミッティー。
リード・ヴォーカルがロン・タイソン。
のちにテンプテーションズのメンバーになります。
それ以前の、1980年のラヴ・コミッティーとしてはラストシングルになりますか、同年のアルバムからのシングルカットです。

I WANNA MAKE LOVE TO YOU / LOVE COMMITTEE

 

いかにもフィリー。ティディペンが歌ってもおかしくない。

 

お次は私の大好きなジョージ・カーのプロジェクトです。
1982年にアルバム一枚だけ出ましたレッド・ホットというグループ。
全く謎のグループだったんです、が鈴木啓史さんの調査で、1990年代の頭に全貌が明らかになりました。
なんと大元はインディアナポリスのベイビー・フェイス、ジーン・グリフィン、そうした人たちのプロジェクトでしたマンチャイルドというグループが母体です。
それがどういうわけかニュージャージーに行って、ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループとしてレッド・ホットという名前に。
アルバムには何のクレジットも書いてない。写真が載っているだけ。
ジョージ・カーらしいといえば、らしいですが。
この後、このメンバーは、ベイビー・フェイスを代表としてザ・ディールに移ってゆく、そうした歴史の中での一コマです。
アルバムの出来はとってもよくて昔から高値がついてましたが、80年代の終わりくらいにリイシューが出まして、誰でも聞けるようになりました。
ファンクものも素晴らしいですが、バラードものも素晴らしい。
1982年のアルバムから「YOU FOR ME」

YOU FOR ME / REDD HOTT


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1983年のアルバム『UTOPIA』、エンチャントメントといえばマイケル・ストークスのプロデュース。
このアルバムも本当によく聴きました。
1984年にシングル・カットされて全米ソウル・チャート64位。
この曲はジョージ・カーのカヴァーもなかなか良いですが、元のエンチャントメント。

DON'T FIGHT THE FEELING / ENCHANTMENT 


というわけで「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」でございました。
最後はベタでありますが、スイート・ソウルものの最高峰のひとつでありますアイズレー・ブラザーズ。
1976年の「HARVEST FOR THE WORLD」に入っております不滅の名曲「Let Me Down Easy」

LET ME DOWN EASY / THE ISLEY BROTHERS

 

<了>

 

 「スウィートソウルで棚からひとつかみ」第一弾はこちら