ソロ / ジュリアン・ヴォーン
2021年に『Chapters of Love』というアルバムをリリースしたばかりのジュリアン・ヴォーンが早くも新作をリリース。
『Solo』というアルバムだが、一人でソロを弾きまくっているわけではない。コンボでの作品である。
今回の作品は、インディペンデントレーベルからのリリースだそうで、新たな独立の意味してのネーミングなのだろう。
スムースジャズの王道を行く人で、音はまさに期待通りのそれ。
メロディは美しくT-SQUAREなみに親しみやすいし、アレンジはソツがなく、適度にファンキーで、適度にワールドワイド。
例えばスペインぽい曲もあるのだが、本格的なそれではなく、あくまでもその心地よい部分だけを、うまく料理して仕上げている。
ファミレスのスペイン料理といいますか。悪い意味ではなくて、取っつきやすく食べやすいという意味で。
なので音楽的なサプライズはほとんどないけれど、安心してくつろいで聞いていられるのは間違いない。
80年代の、あのアーバンな夜が恋しい人は、ぜひ。
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