イエス(Yes)での活躍で知られるジョン・アンダーソンの最新ソロ・アルバム『1000 Hands』が2020年7月リリース。
実は2019年に彼自身の公式サイトのみで限定販売されていたのだが、晴れて一般流通になった。
前作のソロアルバム『Survival & Other Stories』が2011年だから、8年ぶりということになる。
参加しているミュージシャンがすごい
Chris Squire
Alan White
Steve Howe
などイエスがらみの人たちはわかるとして
Billy Cobham
Chick Corea
Larry Coryell
といったジャズ/フュージョン系の腕利き
さらに
Tower of Power's horn section
まで参加している。
ジャンルを超えた幻想的な音世界に響くハイトーンヴォイスは、唯一無二。
だれがどう参加しようと、この声がある限りジョン・アンダーソンの世界は不変だ。
- アーティスト:ジョン・アンダーソン
- 発売日: 2020/08/22
- メディア: CD
そしてスティーヴ・ハウも9年ぶりの新ソロアルバム『Love Is』をリリース。
全10曲で、インストゥルメンタルトラック5曲とヴォーカルトラック5曲を収録。
ハウ自身がリードヴォーカルを担当しているが、聞きものはやはりギター。
正確無比の超絶テクニックは相変わらずだけれど、ガンガン速弾きするという感じではなく、おおらかで伸び伸びとしたサウンドを聞かせてくれる。
- アーティスト:Steve Howe
- 発売日: 2020/07/31
- メディア: CD
2作品とも決して今風の音ではないし、売れ筋ではないし、好き嫌いも分かれるだろうとは思うが、ロックミュージックの世界において価値ある“職人芸”であることは確かだ。
<了>