英サンデー・タイムズ紙による英国長者番付「サンデー・タイムズ・リッチ・リスト」の2020年版が発表された。
ミュージシャンカテゴリーの1位はアンドリュー・ロイド・ウェバーとポール・マッカートニーで£800m。
日本円にして1000億円を超える。さすが。
以下、40位までのリスト。
1. Lord Lloyd-Webber £800m (約1043億円)
1. Sir Paul McCartney £800m
3. Rihanna £468m
4. Sir Elton John £360m
5. Sir Mick Jagger £285m
6. Olivia and Dhani Harrison £270m
6. Keith Richards £270m
8. Sir Ringo Starr £260m
9. Michael Flatley
10. Ed Sheeran £200m
10. Sir Rod Stewart £200m
10. Sting £200m
13. Brian May £190m
13. Roger Waters £190m
15. Robbie Williams £185m
16. Calvin Harris £180m
17. Eric Clapton £175m
18. Sir Tom Jones £170m
18. Roger Taylor £170m
20. Charlie Watts £165m
21. Sir Tim Rice £155m
22. Adele £150m
22. Ozzy and Sharon Osbourne £150m
24. Phil Collins £140m
24. John Deacon £140m
26. Jimmy Page £127m
27. David Gilmour £116m
28. Nick Mason £110m
29. Chris Martin £105m
30. Robert Plant £102m
31. Mary Austin £95m
31. Ronnie Wood £95m
33. Guy Berryman £92m
33. Jonny Buckland £92m
33. Will Champion £92m
36. Pete Townshend and Rachel Fuller £84m
37. Gary Barlow £82m
38. Mark Knopfler £76m
39. Sir Barry Gibb£75m
40. Engelbert Humperdinck £73m
さすがにキャリアの長いロックレジェンドが多い。
ビートルズは
ポールが1位
リンゴ・スターが8位
6位のOlivia and Dhani Harrisonはジョージ・ハリスンの家族だから、アメリカに移住したジョン・レノンを除き、事実上、全員がランクイン。
ローリング・ストーンズは
ミック・ジャガーが5位
キース・リチャーズが6位
チャーリー・ワッツが20位
ロン・ウッドが31位
現役メンバーは全員ランクイン。
クイーンは
ブライアン・メイが13位
ロジャー・テイラーが18位
現役を引退したジョン・ディーコンも24位
ピンク・フロイド関連では
ロジャー・ウォーターズが13位
デヴィッド・ギルモアが27位
ニック・メイスンが28位
レッド・ツェッペリンの
ジミー・ペイジが26位
ロバート・プラントが30位
ソロでは、エルトン・ジョン(4位)、スティング(10位)、ロッド・スチュワート(10位)、エリック・クラプトン(17位)とビッグネームが並ぶ。
そして驚くのは、これらの大半のミュージシャンが今も現役でアルバム制作やライヴを行っていることだ。
地位と名誉とこれだけの資産があれば、引退してもよさそうだが、本人の意志なのか、まわりがほっとかないのか.....
音楽活動をしてないのは、引退したジョン・ディーコンとジミー・ペイジくらいだが(苦笑)彼にしたって、ツェッペリン関連の再発盤や書籍などのプロモーションをいろいろやっている。
これらベテラン勢の中にあって、気を吐いている若手が、なんといっても10位のエド・シーラン。
まだ20代でこの位置である。
30代のカルヴィン・ハリス(16位)、40代のロビー・ウイリアムズ(15位)もたいしたものだ。
一方で女性は少ない。
そもそもイギリスで長く活躍している女性アーティストは、アメリカに比べて少ないのだ。
目を引くのはなんと3位のリアーナ。
え、アメリカじゃなかったっけ?と思う人が多いだろう。私もそうだ。
このランキング、イギリス国籍ではなくとも主にイギリスで暮らす人、働く人も対象となるそうで、リアーナは2018年にロンドンに移住したそうだ。
なるほど。
それに続く女性はアデルが22位。
まだ32歳なのだから、あっぱれである。
ところで上位の中で、私が知らなかったのが9位のMichael Flatleyという人。
調べてみたら、ダンサー、振付師だそうで、有名な「リヴァーダンス」もこの人の振り付けらしい。
世界一早くタップを鳴らせる人物としてギネスにも記載されたそうで、両足には2500万ポンド(日本円で約32億5000万円)の保険がかけられていたこともあるらしい。
なぜミュージシャンの枠の中にいるのか不思議な感じもするが、イギリスのカルチャーの中では違和感ないのかもしれない。
彼は2016年には現役を引退したそうだ。
もうひとつ、よくわからないのが31位のMary Austin (メアリー・オースティン)。
クイーンのフレディ・マーキュリーの恋人だった人で、フレディの遺産の半分が彼女の手に渡ったので、これだけの資産があるのだろう。
しかし彼女は、歌手など芸能活動は何もしていないはずだが...
イギリスの人にとって、このランクインは納得できるのだろうか?
<この項おわり>