おとのほそみち

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「イギリス人が一番好きな曲」上位100位にビートルズが入らない不思議


これはイギリスの「Smooth Radio」というラジオ局が、500位までのランク「All TIME TOP 500」を発表したもの。

7万5000人以上のリスナーの投票の結果だという。

大方の予想はクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」だったようで、「Express」は、この話題を採り上げた記事の見出しでわざわざ「ボヘミアン・ラプソディじゃなかった」とまで書いている。

 

とはいえ2位に入っているし、1位のジョージ・マイケル「ケアレス・ウィスパー」をはじめ、上位の曲は日本の洋楽ファンにもよく知られた曲が並んでいる。


以下、20位まで書いておく。

1位:ジョージ・マイケル「ケアレス・ウィスパー」
2位:クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」
3位:マイケル・ジャクソン「マン・イン・ザ・ミラー」
4位:ジョージ・マイケル「ディファレント・コーナー」
5位:マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」
6位:エド・シーラン「パーフェクト」
7位:イーグルス「ホテル・カリフォルニア」
8位:ジョン・レノン「イマジン」
9位:サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」
10位:ドリー・パートン&ケニー・ロジャース「アイランド・イン・ザ・ストリーム」
11位:TOTO「アフリカ」
12位:ロビー・ウィリアムズ「エンジェル」
13位:ルーサー・ヴァンドロス「ダンス・ウィズ・マイ・ファーザー」
14位:アバ「ダンシング・クイーン」
15位:エルトン・ジョン&ジョージ・マイケル「僕の瞳に小さな太陽」
16位:ホイットニー・ヒューストン「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー」
17位:フォリナー「アイ・ウォナ・ノウ (I Want to Know What Love Is) 」
18位:ルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」
19位:オーティス・レディング「ドック・オブ・ザ・ベイ」
20位:フィル・コリンズ「イン・ジ・エア・トゥナイト」


改めて、若くして永眠した人が多いなと思う。

ジョージ・マイケル
マイケル・ジャクソン
ジョン・レノン
ルーサー・ヴァンドロス
ホイットニー・ヒューストン
クイーンのフレディ・マーキュリー
イーグルスのグレン・フライ

みんなもういないのだ。


そして女性が少ない。
だが、そもそもイギリスの音楽シーンでは、歴史的に女性の存在感が薄めなのだ。
例えばアメリカには、アレサ・フランクリン、キャロル・キングといった国民的なシンガーがいるが、イギリスには、そのクラスの人はいない。
ということもあって、アメリカ人であるホイットニー・ヒューストンが上位に来ることになる。
アデルが来てもよさそうだが「サムワン・ライク・ユー」は42位にとどまっている。

 

そして何よりも驚くのは、ビートルズが上位にいないことだ。

日本の洋楽ファンの感覚からすれば「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」「イエスタデイ」あたりは当然上位にいると思う。

しかし驚くべきことに100位以内にすら名前がない。

古いからでは?と思うかもしれないが、エルヴィス・プレスリーやビーチ・ボーイズは100位以内に数曲ずつ入っている。なのにビートルズはいないしポール・マッカートニーもいないのだ。

「ヘイ・ジュード」は、やっと113位に出てくる。

「イエスタデイ」134位。

「レット・イット・ビー」152位。

誰かこの理由を教えて欲しいものだ。

 

ちなみに500位にランクインした曲がいちばん多いのは、ジョージ・マイケルの17曲。ついでエルトン・ジョンの16曲とのことだ。


全500曲のリストはこちら。

 

さて、日本でこの投票をやったら、どんな結果になるだろう。

順位まではさすがに見当がつかないが、
「世界に一つだけの花」「津軽海峡・冬景色」「TSUNAMI」「糸」あたりは上位に来そうだ。


<了>