番組中の曲解説の主要な部分を要約して記しています。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。
1. BLUE VALENTINE'S DAY / 大瀧詠一 '77
2. WHEN I'M GONE / BRENDA HOLLOWAY '64
3. NOBODY BUT YOU / OTIS LEAVILL '67
4. ONE DAY LOVE / TOMMY DODSON '65
5. FLY / EXIT 9 '75
6. WHY SHOULD I FORGIVE YOU / SHOCK '76
7. FIRE AND WATER (LIVE) / FREE
8. VERY SPECIAL GIRL / EARL WHITE JR. '77
9. BLUE VALENTINE'S DAY / 山下達郎
私の番組、バレンタインズデーになると恒例だが、大瀧詠一さんの1978年のアルバム「ナイアガラカレンダー」、12曲入りの1月から12月まで並べた、それの2月のバージョンが「BLUE VALENTINE'S DAY」
私の大好きな1曲で本日もお聴きいただきます。
BLUE VALENTINE'S DAY / 大瀧詠一
まずはモータウンもの。
ブレンダ・ホロウェイは、日本ではブラッド、スウェット&ティアーズの「You've Made Me So Very Happy」のヒット曲のオリジナルで名前が知られた。
当時はなかなかレコードが出てなかったので知名度は今ひとつだが、美人で歌も素晴らしいシンガー。
この「WHEN I'M GONE」は1964年、R&Bチャート12位、全米チャート25位。スモーキー・ロビンソンのペンによる曲。
メアリー・ウェルズの大ヒット「MY GUY」の焼き直しみたいだが、メアリー・ウェルズ用に録音されたものがブレンダ・ホロウェイに回ってきたという。
WHEN I'M GONE / BRENDA HOLLOWAY
モータウンの次はシカゴのR&B。
オーティス・リーヴィルはアトランタ生まれでシカゴに移った。
メジャー・ランスと一緒に活動していて、メジャー・ランスが売れてしまったのでソングライターになった。
1967年のソロ・シングル「NOBODY BUT YOU」は最近買ったお気に入り。
NOBODY BUT YOU / OTIS LEAVILL
お次も最近買ったやつ。
トミー・ドットソンっていう、カンサス生まれで南カリフォルニアに移って、クラブシーン、クラブのピアニスト、世界一周の船でピアノを弾いていたと、そういうような人。
素性も何もわからない、いわゆるポップチャートでは全く無名の人だが、シングルが数枚出ていてすごくいい出来。
ONE DAY LOVE / TOMMY DODSON
数年前にシカゴのブラウンズウィック・レーベルがどっとCD化された。
そこの中の1枚で、昔持ってたボロボロのアルバムがCD化される時代が来たのかという。
Exit9っていうブラウンズウィックからアルバム1枚だけ出てる9人組のファンクバンド。
ニューヨークのグループで、十代から二十歳ぐらいまでの子たちがやっている。
その割にはめちゃくちゃ演奏力があるんで、とてもそうは思えない。
1975年のアルバム『STRAIGHT UP』から「FLY」。
今、こういうバンドが結構受けそうな感じがする。
1975年なので、まあ「Tower of Power」とかその辺の影響もあるだろうが。
FLY / EXIT 9
ここまで明るくにぎやかにやってきたが、お知らせの前なので少ししっとり。
これは日本では昔から人気のあるレコードで、ショックの1976年「WHY SHOULD I FORGIVE YOU」。
これ一枚しかシングルが出てないイースト・コーストのグループで、プロデュースはブルース・クラーク。
WHY SHOULD I FORGIVE YOU / SHOCK
前半はR&B一辺倒だったが、ロックを一つ。
フリーの1970年のホワイト島でのライブがCD化された。素晴らしい演奏。
ちょうどこの頃、私、日本公演見て、本当に感動した記憶がある。
私にとってのベスト・ライブの一つ。
この出たばかりのライブアルバムから「Fire And Water」
ポール・ロジャースは、昨年末にオリジナル作品によるニューアルバムを出した。これも素晴らしい出来。
上手い人なのでそちらの方是非どうぞ。
FIRE AND WATER (LIVE) / FREE
私の大好きなドラマーでジェームス・ストラウドという人がいる。
アメリカの南部のフロリダとかその辺で活動してる。
この人のプロデュースした作品で、歌ってるのはアール・ホワイト・ジュニアという。
全くわからず、これ1枚しかない。
ジェームス・ストラウドのプロデュースらしい素晴らしい1枚。
アール・ホワイト・ジュニア自作の「Very Special Gir」
VERY SPECIAL GIRL / EARL WHITE JR.
今日の最初は、バレンタイン・デーにちなんで、大瀧詠一さんの「BLUE VALENTINE'S DAY」
私、2000年代にライブでちょっとやってみようと思って、家で練習したデモみたいなやつが、一人で弾き語ってるやつがありまして。
そっちの方にもリクエストいただいますので、今日は最初は大瀧さんバージョン、最後は私の弾き語りバージョンでお別れを。
BLUE VALENTINE'S DAY / 山下達郎