番組中のトークの主要部分を書き起こしています。

1. SHOW / SUGAR BABE "ソングス 50周年記念盤" 4月23日発売
2. DOWNTOWN / SUGAR BABE ※以下同上
3. 蜃気楼の街 / SUGAR BABE
4. いつも通り / SUGAR BABE
5. すてきなメロディー / SUGAR BABE
6. 雨は手のひらにいっぱい / SUGAR BABE
7. 今日はなんだか (LIVE) / SUGAR BABE
私、デビュー50周年を迎えまして、一番最初はシュガー・ベイブというバンドのメンバーとしてデビューをいたしました。
シュガー・ベイブが結成されたのが1973年でございます。
私が20歳の時ですが、2年後の1975年、レコードデビューをいたしまして。
基本的に日本ではレコードデビューがデビューという決まりになっておりますので、1975年にデビューいたしまして、以来50周年、50年の時が経ちました。
22でデビューしたのはもう72でございます(笑)
でも50年後によもやシュガー・ベイブの『SONGS』のですね、こういう具合なプログラムをやっているとは本当に夢にも思っておりませんでした。
今週来週2週間使いまして『シュガー・ベイブ50周年で棚からひとつかみ』
で、アルバム1曲目に入っております「Show」
1973年に作った曲であります。
ファーストコンサートというのをやりまして、その時にオープニングの曲がなんか欲しいなと思いまして、自分で書きました。
以来52年経ちました。
最近やっておりません。
だいたい年取りますとエネルギーが減ってくるので(笑)
そういうわけで、シュガー・ベイブ50周年で棚から一つかみですので、1曲目「Show」で始めてみました。
アルバム2曲目はおなじみ「Down Town」
シングルカットされまして、今でも演奏しております。
カバーもたくさんやっていただいております。
この曲の由来もですね、今まで50年の間に何度も何度も申し上げておりますけれども。
元々はキングトーンズのために書いた曲なんですが、アルバムの企画自体がポツってしまったので、もったいないので、自分のグループ用にやりました。
作詞、伊藤銀次さん、私の曲でございますが。
よもや、それが50年後にもですね、オンエアされているとは。ありがたいことでございます。
シュガー・ベイブはオリジナルメンバー5人組です。
私、山下達郎、それからリードボーカルが2つの頭、双頭グループで
大貫妙子さん、ボーカルとキーボード
リードギターが村松邦男さん
ベースが鰐川己久男さん
ドラムが野口明彦さん
これがオリジナルメンバーですが、その後メンバーが変わりまして
ドラムが上原裕さん
ベースが寺尾次郎さん
それで伊藤銀次さんが一所加入しておりましたけど
最終的には
私
大貫妙子さん
村松邦男さん
寺尾次郎さん
上原裕さん
この5人で解散まで活動いたしました。
3年足らずの活動期間でございました。
アルバムこれ1枚きり『SONGS』、シングルも1枚きり。
で、私と一緒に活動しておりました大貫妙子さんも、従ってデビュー50周年になりますが、バンドを自分のデビューに加えないという人もいますので、それはご本人に伺ってみないといけませんが。
アルバムA面3曲目に入っております、これもおなじみ「蜃気楼の街」
大貫妙子さんはもともとフォークグループをやっていたんですけれども。
そこから独立してソロ作品を作ろうと仲間内で話しているところに私が割り込んでいって(笑)、一緒にバンドをやろうよってバンドを始めました。
それがシュガー・ベイブでございますが。
1972年から3年にかけての話であります。
シュガー・ベイブで何曲か作品を作って、76年にシュガー・ベイブが解散してからソロになりまして、今でも現役で活動を続けていらっしゃいます。
バンドを結成して、当時はライブハウスが中心でありまして。
今と同じですけれど、ライブハウスで活動をやってる中で、だんだん曲が増えてきまして。
74年の頭ぐらいに大貫さんが持ってきた曲がですね、とってもいい曲で、コード進行が非常に独特でですね。
今に続く大貫さんの曲調の萌芽と言いましょうか、そういう作品でございます。
シングル『Down Town』のカップリングで発表されました。
アルバムではB面の1曲目に入っております、おなじみ「いつも通り」
50年も経って曲の説明すると、変な感じなんですけど(笑)
この曲はストリングスが入っておりますけども、私、生まれて初めてストリングスのスコアを書いた曲であります。
ちょっと恥ずかしい感じがしますけど、一生懸命やってたんだなという感じでございます。
大貫さんの曲は本当に転調が激しいので、演奏も、なかなか難易度が高いんですが、それも一生懸命やっております(笑)若さゆえ。
そんなわけで、シュガー・ベイブというグループは、私、山下達郎と大貫妙子さんと2人でリードボーカルがいましたので、じゃあデュエットを1曲やろうということになりまして。
このアルバムのために書き下ろした曲であります。
私と大貫妙子さん、それから伊藤銀次さん3者による共作作品でございます「すてきなメロディー」
ブラスが入っておりますけども、厳密に言うとブラズバンドの時にスコアを書いたことがありますけども、こうしたいわゆるスタジオレコーディングでブラスのスコアも初めて書きました。何でも初めてという。若さゆえ。
50年前の音にしては割といい音してるなという感じで、自分で申し上げておりますけれども。
エンジニアを担当していただいた大瀧詠一さんのセンスというのが非常に反映されております。
メジャーなレコード会社のスタジオとかエンジニアとかで録りますと、いわゆる当時の歌謡曲と言いましょうか、そういうようなバランス感覚でやられてしまうんですけども。
大瀧さんがエンジニアをなさったおかげで、あとはレコーディングされたスタジオがエレックと言いまして、当時のインディのレコード会社の新宿の雑居ビルの2階の非常にパンクなスタジオで録ったという、そういうのもあります。
そこで、大瀧詠一さんがミックスされたので。
音楽は割とおしゃれなんですけども、音はかなりパンクな音をしております。ガレージミュージックです。
ガレージバンドなのに、メジャーセブンスという不思議な、こういう音が他にないので、それがこのアルバムの独創性かなという、そういうような感じがいたします。
で、長いこと、実はマスターテープが行方不明だったんですけども、それが90年代の頭に再発見されまして。
それのおかげでこうしたCDのリマスタリングが可能になりました。
一番最初は発売後19年経って、1994年に最初にちゃんとリマスターされたCDが発売されまして、それがほぼ20周年。
それから30周年盤、40周年盤で、今回の50周年盤、4回リマスターで再発されております。
その都度ボーナストラックを微妙に変えまして、どれをお買い求めになられましても、それぞれ微妙に違うという、そういう楽しみです。
あと、解説が、大瀧さん含めましてですね、書かれておりますので、詳しくはそちらの方をご参照ください。
おなじみの曲ですけれども「雨は手のひらにいっぱい」
私はこのアルバムの中で、これがベストトラックかなと昔から申し上げております。
まだうら若い頃ですね、割とペシミスティックな心情を持っていた時代なので。
下北沢のですね、細い道でバスがバーッと走ってると、そういうような情景から曲想が浮かんだ曲です。
なんでシュガー・ベイブのこの「SONGS」が50年経っても、こういう具合にカタログとして存続してるか、と。
今回も取材、そんなにたくさんじゃないですけどやっております。
みんな同じことを聞かれますけれども
一つ言えることは、こういう手の音が当時なかったんで。
録音とか、そういうものも含めてですね、非常に特殊な環境でした。
その時はですね、それがすごくネガティブに思えたんですけども、50年経ってみますと、それが逆にプラスに作用しているという(笑)
こういう音はこれ以外に存在しないので
それゆえに異端ゆえにですね、残ったという、そういう要素だと思います。
おかげさまでシュガー・ベイブとともにですね、50年やってこれまして
これのおかげでソロ活動もですね、その後続けることができたという、そういう感じでございます。
50周年記念盤、よろしくお願いします。
今回のボーナストラックは、今までの延長で、デモテープとそれからライブバージョンを入れております。お祝い事なので。
1976年1月28日、宮城県民会館でのライブバージョンですが、音最悪ですけれども、雰囲気がいいので入れてあります。
「今日はなんだか」
