おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2023年12月10日『年忘れリクエスト大会』

番組中の曲解説の主要な部分を要約して記しています。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

 

1. クリスマス・イブ / 山下達郎
2. HEATWAVE / MARTHA & THE VANDELLAS '63
3. SURE GONNA MISS HER / GARY LEWIS & THE PLAYBOYS '66
4. (SEE THE SKY) ABOUT THE RAIN / THE BYRDS  '73
5. AND I PANICKED / THE DRAMATICS '74
6. THE MOON IS WALKING / LADYSMITH BLACK MAMBAZO  '88
7. THAT'S THE WAY IT IS / LOVE '71
8. SO LITTLE TIME / DENNIS LAMBERT  '72
9. 君の居場所 (Have a Good Time Here) / 竹内まりや 


今年もまたクリスマスイブの季節がやってまいりました。
たくさんリクエストをいただいております。
クリスマス・イブ / 山下達郎

 

まずはベタなところ。マーサ&ザ・ヴァンデラスの1963年の大ヒット「HEATWAVE」。
リンダ・ロンシュタットがカバーしたことも有名。
この時代のモータウンのレコードはラジオ向けに作っているので音の抜けが悪い。
今の基準で聞くとしょぼく聞こえるので、それをいかに補正するか。
だが、オリジナル・シングルでコンディションのいいのがほとんどない。
HEATWAVE / MARTHA & THE VANDELLAS 

 

ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの1966年のベストテン・ヒット「SURE GONNA MISS HER」。
作詞・作曲はボビー・ラッセル。邦題は「ひとりぼっちの涙」。
SURE GONNA MISS HER / GARY LEWIS & THE PLAYBOYS 

 

このあいだバーズをかけて「バーズをもうちょっと勉強しないとダメだ」と言ったらザ・バーズのリクエストがどっと増えた。
ザ・バーズが1973年に再結成したときのアルバム『BYRDS』に入ってるニール・ヤングの作品で「(SEE THE SKY) ABOUT THE RAIN」。
翌1974年にニール・ヤングがアルバム『ON THE BEACH』でセルフ・カヴァー。
バーズのリード・ヴォーカルはジーン・クラーク。
(SEE THE SKY) ABOUT THE RAIN / THE BYRDS  

 

ザ・ドラマティックスの1974年のアルバム『DRAMATICALLY YOURS』、良いアルバムだが、ここからシングル・カットされて全米ソウル・チャート49位の「AND I PANICKED」。
AND I PANICKED / THE DRAMATICS

 

「マイケル・ジャクソンの映画『ムーンウォーカー』のエンディングに流れるアフリカ音楽の曲」へのリクエスト。
88年の映画だが、これのエンド・タイトルで出てくるのが、レディスミス・ブラック・マンバーゾという南アフリカのアカペラのグループ。
ズール族の人たちで、例えばボール・サイモンとか、そういういろんな人たちと一緒に共演してるレコードもたくさんある。
僕も来日した時に見に行った。すばらしいアカペラグループ。
この人たちのオリジナルの作品に、マイケル・ジャクソンの映画のために詩とメロディーちょっと変えて改作した曲が「The Moon Is Walking」というタイトルで入っている。
マイケル・ジャクソンが涙を流して感動したという逸話が残っているそう。
リーダーのジョセフ・シャバララは、2020年亡くなってしまったが、たくさんレコード出ているので、興味があればぜひ。
THE MOON IS WALKING / LADYSMITH BLACK MAMBAZO

 

ラヴというグループの「That’s The Way It Is」という曲へのリクエスト。
60年代のウエストコーストのロックバンド、ラヴ。
こんな曲あったかなと思って調べたら、全然違うグループだった。
ウエストコーストのファミリーグループで、ルディ・ラヴ &ラヴ・ファミリーというグループ。
これの前身の名前で1971年にシングル1枚だけ出しているのが、ラヴ。
運よく、現物があったので取り寄せた。
これ教えてもらったものとは言いながら私の今年の収穫で、いいやつ教えてもらった。
ラヴなんていうグループで検索かけたって出てきやしない。
THAT'S THE WAY IT IS / LOVE

 

デニス・ランバートの1972年のソロ・アルバム『BAGS & THINGS』は、非常に落ち着いた感じ。
その中からから「SO LITTLE TIME」。
来年になったらデニス・ランバートの特集をしてみようと思う。
ランバート&ポッターで幾多のヒット曲を出している。
SO LITTLE TIME / DENNIS LAMBERT 

 

今日の最後は、来週12月20日に発売される竹内まりやさんのニューシングル「君の居場所(Have a Good Time Here)」
たくさんリクエストをいただいている。
ジャケットに写っているギターは私の所有しているもので、番組中にスタジオで弾いているのもこれ。
君の居場所 (Have a Good Time Here) / 竹内まりや