おとのほそみち

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「キング牧師記念日」の実現を導いたスティービー・ワンダーの曲「Happy Birthday」

2019年1月21日はキング牧師記念日(英語: Martin Luther King Jr. Day)である。

アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活躍した、キング牧師の誕生日をアメリカ合衆国の祝日としたものだ。

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毎年21日というわけではなく、キング牧師の誕生日1月15日に近い1月の第三月曜日が記念日となる。

この記念日をつくるための法案が、はじめて米国議会に提案されたのは1979年。
キング牧師の死後、10年を経過してのことである。
このときは反対票が賛成票をわずか5票上回り、否決された。

その翌年の1980年9月、スティービー・ワンダーはアルバム「ホッター・ザン・ジュライ」を発表。
その中に収められた「ハッピー・バースディ」で、キング牧師の誕生日を祝日にする法案の制定をアピールした。


Stevie Wonder - Happy Birthday


すでにソウルミュージックの大スターだった彼は、その法案制定活動の中心人物になった。

同年10月にスタートした「ホッター・ザン・ジュライ」ツアーで、スティービー・ワンダーはラストにこの曲を歌い、観客は大合唱でそれに応えた。

翌81年1月15日、つまりキング牧師の誕生日に、スティービーは、キング牧師が伝説的な演説と大行進を行ったワシントン記念広場で大集会を開催。
寒空の下、約5万人の人々が集まったとされる。

 

1983年、法案が再び議会にかけられ、8月には下院で、10月には上院で可決された。

下院は賛成338:反対90、上院は賛成78:反対22。
いずれも賛成派の圧勝だった。

時の大統領はレーガン。

彼自身は、もともと法案には反対だったが、議会の可決をうけて11月に法案に署名。
1986年からの施行が決定した。

そのはじめての記念日となった1986年1月20日、スティーヴィー・ワンダーをヘッドライナーとする大規模なコンサートが開催された。

また、1996年にアメリカ アトランタで開催された夏のオリンピックの閉会式でもスティーヴィー・ワンダーはグロリア・エステファンやアル・グリーンらとともにこの曲を歌った

 

実は「ハッピー・バースディ」はシングルリリースされたものの、全米チャートの100位にすら入っていない。

しかしこの曲が、社会を、議会を動かしたことは間違いない。


We know the key to unify all people
Is in the dream that you had so long ago
That lives in all of the hearts of people
That believe in unity
We'll make the dream become a reality


すべての人々が一つになるために
何が大切なのか誰もがわかっている
それは遠い昔 あなたが見ていた夢の中にある
そして みんなが一つになれると
信じてる人々の心の中に今も息づいている
だから私たちの手でその夢を実現しよう (ブログ主 訳)

 

ホッター・ザン・ジュライ

ホッター・ザン・ジュライ

  • アーティスト: スティーヴィー・ワンダー
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2012/09/19
  • メディア: CD

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