モントルージャズなどの世界的フェス出演など、海外でも高い評価を得ている、SOIL & "PIMP" SESSIONS。
2001年の結成だから、キャリアはすでに20年以上。
テクニックとアレンジのセンスの良さは折り紙つきだが、そこに熟成感が加わってきた。
というのが、本作を聞いた印象。
『THE ESSENCE OF SOIL』というタイトルのとおり、SOILのジャズの原点を見つめ直し再解釈したカヴァー集である。
インフォによればミニアルバムの扱いのようだが、全7曲、50分以上あり、内容も濃いのでフルアルバムの印象だ。
選曲が面白い。
マッコイ・タイナーやジョン・コルトレーンなどジャズの巨星たちの曲もあれば、なんとブラック・サバスの「Planet Caravan」も。
全編アコースティックで音の質感が明確なので、ばらついている感じはない。
メンバー全員が一つの空間に集まっての一発録りだったそうで、なるほど、特にアッパーな曲でのライヴ感、疾走感は圧巻。
一方で、ラストのチャーリー・ヘイデン「Silence」の、湖面に静かに広がる水紋のような透徹な美しさに震える。
1.Inner Glimpse
2.My Favorite Things
3.Planet Caravan
4.A Love Supreme, Pt.II - Resolution
5.Soulful
6.Kitty Bey
7.Silence
<了>
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