1964年7月にリリースされた、ドリフターズのシングル。
彼らにとって最後のR&Bチャート、ナンバーワンヒットとなった。
総合でも4位である。
そもそもは1964年5月にレコーディングされることになっていたらしいが、リードヴォーカルであるルディ・ルイス(Rudy Lewis)が、その前夜にヘロインの過剰摂取と思われる状態で亡くなった。
そこで、もうひとりのリードヴォーカルのジョニー・ムーア(Johnny Moore)が歌ったという経緯がある。
メンバーの死という悲劇を経ながらも、ジョニー・ムーアの歌声は明るく伸びやかだ。
ボードウォークとは木の板で作った遊歩道のことで、海岸沿いのリゾートなどに設置されていることが多い。
大小さまざまだが、大きなものだと、その下で陽射を避けながら過ごすことができる。
ついでに人目も避けることができるので、若いカップルが、お金をかけずに仲睦まじく過ごせる場所だというわけ。
なので
“ボードウォークの下で、ホッドドッグやフレンチフライを食べる”
なんて歌詞が出てくる。
“ホットドッグ”には、いささか際どい意味もあるのは、ご想像の通り。
でもドリフターズの歌は軽やかに洗練されていて、怪しげな感じは全然ない。
この曲がヒットしてから、わずか2ヶ月後、ローリング・ストーンズがカヴァーし、アルバム『12✕5』に収録された。あんまりストーンズらしい曲とは思えないけども。
その後も多くのアーティストがカヴァーしているが、ちょっと変わったところではブルース・ウィリス。
映画「ダイ・ハード」でブレイクする以前、1987年にカヴァーしている。
アメリカではそこそこのチャートだったが、イギリスではなんと2位を記録した。
この動画、どういうステージなのかわからないけど、テンプテーションズと一緒にやっている。
<了>