おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎さんが語るジェフ・ベックのこと

山下達郎サンデーソングブック2023年1月15日放送分より書き起こし

 

訃報がとにかくたくさんありますが、音楽関係の話題でここのところいちばん大きいのは、ジェフ・ベックが亡くなったこと。78歳でした。
ジェフ・ベックはそこら中で特集が行われるでしょうし、いろんな方が触れると思います。
私が高校のときが、最初にジェフ・ベックを聞いた時代です。
ジェフ・ベック・グループとして出した1968年のファーストアルバム『TRUTH』。
このアルバムを散々聴いて、自分の高校の学園祭に、のちにシュガー・ベイブのメンバーになります村松邦男さんが違う高校でやってたアマチュア・バンドを引っ張ってきて、ジェフ・ベック・グループの曲を演奏しました。
そのときにやった思い出の曲を、今日は追悼でかけたいと思います。
他の方だったら、それこそ「BLOW BY BLOW」とか、ベック・ボガード&アピスですけど。
この時代のロッド・スチュワートのヴォーカルは本当に素晴らしい。
あとミック・ウォーラーのドラムがすごく好きなので。
ミック・ウォーラー、ロン・ウッド、ジェフ・ベック、そしてロッド・スチュワート。
第1期ジェフ・ベック・グループ、1968年のファーストアルバム『TRUTH』からオリジナルチューン「LET ME LOVE YOU」。
石坂敬一さん、東芝からユニバーサル、ワーナーの社長を歴任された、今はなき石坂敬一さんと食事したときに「石坂さんはどなたがミュージシャンとしてお好きですか?」と尋ねたら、即座に「ジェフ・ベック!」。
これがすごく記憶に残っています。

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