ストラタ・レコード:ザ・サウンド・オブ・デトロイト / ジャザノヴァ
1970年代のストラタ・レコーズの楽曲をジャザノヴァがカヴァー
「ストラタ・レコーズ」は1970年代の僅かな期間にデトロイトで活動していたジャズ・レーベル。
数枚のアルバムをリリースしただけで活動停止してしまったらしいが、1990年代以降のレア・グルーヴ・ムーヴメントの波の中で再評価が進んだ。
ドイツのベルリンを拠点とするプロデューサー/DJユニットであるジャザノヴァが、そのストラタの作品を取り上げたのが、このアルバム。
と、ここまで書いて、やっとこさ、このタイトルの意味が説明できたことになる。
内容はというと、過去の音源をDJの仕事としてリミックスしました、というのではなく、ジャザノヴァ周辺のミュージシャンたちが再解釈の上で演奏したもの。
カヴァーではあるが、ストラタのオリジナル曲なんて、ジャズファンでも知ってる人の方が少ないはずだから、素直にジャザノヴァの新作として楽しめる。
基本はジャズ・ファンク~メロウ・グルーヴで、適度にヌケ感のあるサウンドが心地よい。
Sean Haefeliという、シカゴ出身でベルリンを拠点に活動をしているヴォーカリストが数曲で参加しており、ネオソウル風ではあるが、いささか薄味な感じで、個人的にはいまひとつだった。
<了>
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