おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 2019年11月24日「リクエスト特集」書き起こし


達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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1. RECIPE(レシピ) / 山下達郎
2. SUMMERTIME BLUES / EDDIE COCHRAN '58
3. THIS WILL BE / NATALIE COLE '75
4. HOW 'BOUT US / CHAMPAIGN '81
5. RAIN AND TEARS / APHRODITE'S CHILD '68
6. TO LOVE SOMEBODY / JAMES CARR '69
7. MR. SANDMAN / THE CHORDETTES '54
8. FOREVER IN LOVE / THE DREAM-AIRS '85
9. SOUTHBOUND #9 (LIVE) / 山下達郎

 

さていよいよ今週11月27日にニュー・シングル「RECIPE(レシピ)」発売です。よろしくお願いします。
木村拓哉さん主演のドラマTBS系の日曜劇場「グランメゾン東京」いよいよ佳境に入ってきました。
ドラマもお楽しみいただきつつ、ニュー・シングルもよろしくお願いします。今日もたくさんリクエストいただきました。

RECIPE(レシピ) / 山下達郎



 SUMMERTIME BLUES / EDDIE COCHRAN


まずはロックンロール。エディ・コクラン。
1958年、全米8位。スタンダードでございます「SUMMERTIME BLUES」。
寒いときに聴く「SUMMERTIME BLUES」もいい感じ。なんつたってこのときエディ・コクラン19歳ですからね。それで21歳で死んじゃうんですから、これもう、大変なものです。最高(笑)。エディ・コクラン大好き。

 
次のリクエストは曲名しかかいてない。わかるか?と試されてる。
わかるわい、そんなもん。
ナタリー・コールの1975年のデビュー・ヒット。全米ソウル・チャートNO.1、全米6位。
チャック・ジャクソンとマーヴィン・ヤンシーのインディペンデンツのプロダクション・チームです。旦那さんでしたから。
素晴らしいオケ。ナタリー・コールのデビュー・ヒット。

THIS WILL BE / NATALIE COLE


このあと東京音楽祭で来日して「Mr.Melody」で(グランプリを)獲ります。「Mr.Melody」は向こうではスマッシュヒットなんです。

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次のリクエストはシャンペイン。
ナタリー・コールに続いてシカゴ・レコーディング。シャンペインの1981年のデビュー・ヒット。全米ソウル・チャート4位の素晴らしい一曲。「HOW 'BOUT US」。

HOW 'BOUT US / CHAMPAIGN

 
次はアフロディーテス・チャイルド。
ギリシャのいわゆるプログレ系のグループなんですけど、ヴァンゲリスがいたことで有名です。そのあとヴァンゲリスは名前を上げますが。
リードヴォーカルのデミス・ルソスもうまい人です。
1968年のシングルがヨーロッパで大ヒットしました。日本でもとてもヒットしました。とても特徴のある声です。

RAIN AND TEARS / APHRODITE'S CHILD



次はジェームス・カー。
メンフィス、ゴールドワックス・レーベルの看板シンガーです。
日本ではほとんど作品が発売されませんでしたので、ほとんど無名でしたけど、来日とかいろいろありまして、70年代に一気に人気が爆発したことがあります。
1969年、チャートに入ったものではゴールドワックスの最後のシングルになります。R&Bチャート44位。
ビージーズのカヴァーですけど、すばらしい出来の1曲。

 TO LOVE SOMEBODY / JAMES CARR


 

(リスナーからバーバーショップ・スタイルについての質問)
バーバーショップ・スタイルというのはアカペラのことは言いません。
コーラスの積み方といいましょうか、ヴォイシングのスタイルのことを指します。
床屋でみんなでハモったのでバーバーショップ・スタイルといいますが、一世を風靡した時代があります。
音楽的に一言でいうと、メロディの上にメロディがつきます。メロディの上にハーモニーがあって、下にハーモニーがあって、ベースがあって、普通は四声です。
ザ・コーデッツの最大のヒット曲「MR. SANDMAN」
1954年のミリオン・セラー。全米NO.1を7週続けた大ヒット曲です。
女性4人組のヴォーカル・グループ、コーデッツの代表作。

MR. SANDMAN / THE CHORDETTES

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リスナーから『今年は幸運にフェスティバルホール、和歌山、倉敷に参加することができ、開場直後からスマホアプリのShazamをかざして、客入れドゥーワップを解読していたのですが、どうしても1曲だけ3会場とも解読できなかった曲があります。それをリクエストさせていただきます。』
すごいですよね。
私のライブはですね、開演前ドゥーワップをかけております。
だいたい27、8曲かけますけども。
数年前まではですね、Shazamでせいぜい5、6曲が限界だったんですけど、最近はやはりYou Tubeがものすごくあげまくってるんで、どいつもこいつも(笑)だいぶわかるようになってきました。
1曲だけわからないという。これが深いんですよ(笑)
おわかりにならない1曲はですね、実は50年代でも60年代でもなくて、1980年代に録音されたものであります。
ですので、Shazam出ないのは当然なんですけども、ドリーム・エアーズというグループの「Forever In Love」という曲なんですが。
これをやっているのがですね、曲を書いているのがデイヴ・アントレル(Dave Antrell)という人でして。
この人、本名がデビット・ハリソン・アントロバス(David Harrison Antrobus)という人で、学生時代から音楽業界に関わってまして、学生時代にシンガーソングライターとしてのソロアルバムを出している人なんです。
結局、大学の医学部を卒業して医者となりまして医学博士の称号をとってるんですけども。
この人は、結構伝説的なレコードコレクターとしても有名で、話すと長いんです。
いろんなところに手を出してるんですけども、ドゥーワップが好きでですね。
すべて一人でパートを歌ってトラック切って、ドゥーワップを70年代から80年代にかけてつくってるんです。
ファイブ・アーケーズという名前とかですね、このドリーム・エアーズという名前で作ってるんですけど。
この曲は1985年にひとりで全部のパートを歌ったんですけど、これ、一聴したら、とても85年の作品とは思えないんです。
そういうものなので、超ドマイナーなのでShazamで出てこないのもむべなるかなと。
でも他は全部Shazamで調べられる時代になったってのは、おそろしいですけども。
でも、そのご努力にですね、敬意を表して、わからない曲をおかけしましょう。

FOREVER IN LOVE / THE DREAM-AIRS


録音時期は諸説ありまして70年代かもしれないというのもあるんですが、いずれにしてもデイヴ・アントレルの素晴らしい出来です。
1995年に46歳で亡くなりました。

 

今週11月27日水曜日にニューシングル「レシピ」をリリースいたしますが、カップリングのライブバージョン「サウスバウンド#9」
今日、ちょっと時間が足りなくて、お時間までで、すいません(笑)
残りはCDでぜひお聴きいただければと思います。
どこの録音かもCDでご覧ください(笑)

SOUTHBOUND #9 (LIVE) / 山下達郎(音源なし)

 

<この項おわり>