おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 8月4日「納涼リクエスト大会」書き起こし

 

曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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1. 高気圧ガール / 山下達郎
2. JELLY BEAN / EDDIE COCHRAN
3. WHAMMER JAMMER / J.GEILS BAND
4. VICTIM OF ROMANCE / MICHELLE PHILLIPS
5. BABY YOU BELONG TO ME / THE MAGIC TOUCH
6. CRYING OVER YOU / THE DAVE CLARK FIVE
7. IT AIN'T EASY / RON DAVIS
8. SLEEP WALK / SANTO & JOHNNY
9. 僕らの夏の夢 / 山下達郎

 

いつも7月の下旬から8月は納涼リクエスト大会。
皆さまのリクエストにお応えするプログラムで、毎年、サンデーソングブックでやっております。
夏なので、たくさん私の曲にリクエスト頂いております。「高気圧ガール」

 


「達郎さんがよく聴いていて、手元にある音源」というリクエスト」。
夏なので涼しいのもいいんですけれども、暑い時には熱いものを食うと、そういうあれでロックンロール。
エディ・コクランのCDを聞いておりまして、1959年にプロモーションのみのシングルで発売されまして、90年代に入ってからCD化されました。
ここんところずっとエディ・コクランを聞いておりますので、レアなやつがいいかなと。1959年のレコーディング「ジェリー・ビーン」、最高のロックンロール。なんでこれが発売されなかったのか不思議ですが、ロックンロールではじめてみました。

 

 もう一つ景気のいいやつ。暑苦しいやつ。「J・ガイルズバンドのマジック・ディックのハーモニカが聞ける曲」というリクエスト。
彼のハーモニカの代表作といったら何と言ってもこれ。2ndアルバム「モーニング・アフター」に収録されております、1971年の「ワマー・ジャム」



 次はミシェル・フィリップス。ママス&パパスのメンバーですが、美貌の女性です。ジョン・フィリップスの奥さんでしたが離婚してしまいました。ママス&パパスが解散しまして、皆それぞれ、ママ・キャスもジョン・フィリップスもソロを出します。その一環で1978年、ソロアルバム「ヴィクティム・オブ・ロマンス」を出します。プロデュースとアレンジはジャック・ニッチェ
内容はいいんですけれども、なぜかヒットしませんでした。それで落胆したのか、歌手活動を諦めまして、女優の方に転身して成功する人です。元々モデルをやっていて、スタイル、美貌に優れた人なので女優で成功しました。
この盤はジャック・ニッチェのいいところが出ていますが、中でもタイトル曲はそうした曲です。
1978年、 ミシェル・フィリップスのアルバム「ヴィクティム・オブ・ロマンス」からタイトル曲「ヴィクティム・オブ・ロマンス」


転校してきた男の子にメロメロになった女の子の話です。“ロマンスの犠牲者”と言う。 

 

 次はマジック・タッチ。 いわゆるR&Bのグループですけれども、前身はドゥワップのグループで、ヴィトー&ザ・サリュテーションズというグループのメンバーが結成しました。  
何枚かシングルが出ていますけども、これは1973年、全米ソウルチャート82位というチャートアクション。
正式なタイトルは「ベイビー・ユー・ビロング・トゥー・ミー」 


典型的なイースト・コーストのスウィートソウル。  
96年にこれを番組でかけた時には7インチシングルしかなかったんですけれども、今はCD化されてより良い音で聞いていただけます。

 

 頭の方は景気がよかったので、ちょっと涼しめに。
最近デイヴ・クラーク・ファイヴのリクエストがとても多いんです。時代に合ってきたと言いましょうか、演奏良し、歌良し、曲良し。
この「クライング・オーバー・ユー」は、1964年のヒットシングル「エニウェイ・ユー・ウォント・イット」のカップリングです。アルバム「コースト・ツー・コースト」に収められました素晴らしい一曲。
でも日本では「エニウェイ・ユー・ウォントイット」のB面は「エヴリバディ・ノウズ」で違うんですよね。まあいいや。デイヴ・クラーク・ファイヴ1964年の「クライング・オーバー・ユー」 



 次のリクエストは、27歳というお若い方からロン・デイヴィスの「イット・エイント・イージー」。
どっから仕入れるんでしょうか。ネットですかね、やっぱり。私が27歳の時なんて、ロン・デイヴィスなんて誰も聞いていません。日本盤出ていないし。  
ロン・デイヴィスはルイジアナ生まれのシンガーソングライターで、いわゆるスワンプロックという範疇に入りますけれども、この人のデビューアルバム、1970年の「サイレント・ソング」。これはカリフォルニアでのレコーディングで、レオン・ラッセルジム・ケルトナーとか、その筋の人たちがやっています。
この中に入っています1曲目の「イット・エイント・イージー」がスリー・ドッグ・ナイトにカバーされてヒットします。これで名前が出ました。その後もデヴィッド・ボウイとかいろんな人がカバーしまして、作家として有名になりました。そのオリジナルバージョンです。  
1970年のアルバム 「サイレント・ソング」から「イット・エイント・イージー


諦めずに進んでいくのは簡単なことじゃない、人生の教訓についての歌です。

 

「スリープ・ウォーク」を私のおすすめのバージョンでというリクエスト。
じゃあオリジナルをかけましょう。1959年、全米ナンバーワンでミリオンセラーになりました。サント&ジョニー。兄弟のデュオです。スティールギターとギターの二人組で、この人たちのヒット曲として世に出ました。
この季節にはぴったりの涼しい曲「スリープ・ウォーク」



 今日の最後は、先日、日本テレビ系の金曜ロードショーで『サマーウォーズ』やりましたけれども、ノーカット放映といいながらエンディング・タイトルは全然かかりません。ま、テレビはそんなもんなんです(笑)
その1週間前が『未来のミライ』でしたけれども、それもダメでしたから。
その前『ナミヤ雑貨店の奇蹟』やってましたけれども、それも半分くらいで終わってしまいました。テレビはそんなもんです。
なので、「僕らの夏の夢」がどっときてます(笑)



<了>