おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 7月21日「ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ特集」パート2 書き起こし

 

曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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1. MAKE ME YOUR BABY / BARBARA LEWIS 
2. SUMMER SUN / JAMESTOWN MASSACRE 
3. DON'T MAKE MY BABY BLUE / THE SHADOWS 
4. FOREVER / ROY WOOD 
5. HYPNOTIZED / LINDA JONES 
6. COOL JERK / THE CAPITOLS 
7. I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART (THAN A YOUNG MAN'S FOOL) / CANDI STATON 
8. PRETTY,PRETTY GIRL (THE NEW BEAT) / THE TIME TONES 

スペシャル・ゲスト:宮治淳一氏)

 

達:サンデーソングブックは、先週、宮治淳一さんにピンチヒッターをお願いして「ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ」、昨年に3枚、今年3枚。
5、6、7、8、9、10と6枚からピックアップしてピンチヒッターでお届けしました。
宮治さんに対する賛辞のお便りが、たくさん届いております。

ほんとは、私、ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ特集をやろうと、去年の分から思っていたんですけども、なかなかタイミングが合いませんで。
6枚、たいへんたくさん量がありますので、1週間ではもったいないので、延長して本日もお届けしようと思います。
「ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ」5、6、7、8、9、10。
パート2でございます。

で、この企画はですね、そもそも宮治さんがプロデューサーでありまして、選曲から何から全部、許諾のチェックから一人でやった力作でございます。
で、制作担当の方に話を伺うのが一番面白いんですね。
今日はですね、宮治さんをゲストにお迎えしまして、いきたいと思います。

宮:どうも。先回は代打を。
達:誠にありがとうございました。
宮:デッドボールくらいで出たんで。
達:いやいや、いやいや。
でも、宮治さんはラジオニッポンでレギュラー持ってらっしゃって、日曜日にですね。
この番組が終わった夕方の5時からやってるんですけども、こっちの方がもっとマニアックでですね(笑)
宮:そうですか(笑)
達:インペリアル特集って何ですかあれ(笑)サンディ・ネルソンとか。 
宮:「The Drums Go On」とかね。
達:だけど先週の選曲もあれですよ、何気にルーターズ入ってますし。
宮:はいはい「マッシー」ですね。
達:インスト好きなんで。
宮:1曲は最低。
達:宮治さんはとにかく、日本のエレキインストのドンと言われております。「ニュー・エレキ・ダイナミカ」という有名なミニコミを。
宮:よく覚えていらっしゃいますね。
達:忘れませんよ(笑)
なので、そういう趣味がありますが、今回はワーナーのカタログを。
「ポップ・ロック・ナゲッツ」というのは、「ガールグループ・ナゲッツ」、それから私と一緒にやりました「ドゥ・ワップ・ナゲッツ」。ワーナーに現在ありますカタログを宮治さんが全部チェックして、そのあと許諾をとって。
実際、6枚の中でこの倍くらいの曲を聴いて。
で、自分がいいと思った曲を選曲して、でも許諾が取れなかったりするんで。
宮:しょっちゅう取れません。 
達:血と汗と涙の成果であります。
先週の11曲くらいでは、とても焼け石に水でありますので、じっくりと5から6、7、8、9、どこまでいくか分かりませんけども。
今日は二人でやるんで、話が長いです(笑)
どこまでいくか分かりませんけども(笑)今日もよろしくお願いします。
宮:よろしくお願いします。
達:で、1曲でも多くかけたいので、頭の私の曲とかそういうの無しで。
お知らせのあとで、さっそく行ってみたいと思います。
山下達郎サンデーソングブック、1397回目でございます。
『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ特集』

 


達:この「ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ」シリーズですけれども、今までずーっと続けて出しましてVol.10まできました。
昨年の10月に5、6、7が出まして、今年の4月に8、9、10と。
しかも9と10は、大瀧詠一さんが70年代にやってらした「ゴー・ゴー・ナイアガラ」でオンエアされた曲からピックアップするという。もう超ド級の企画でございます。
そもそも、このナゲッツというのは宮治さんが作り始めたやつですけども、なんかきっかけがあったんですか?
宮:それはですね、ワーナーがずっとやってるライノっていう子会社というか、最初は違う会社だったんですけど一緒になって。そこがたしか80年代にナゲッツという72年にレニー・ケイがやったガレージ・サイケのやつのエッセンスで、イーストウェストとか、サンシャインポップみたいなやつをLPで出したんです。4枚組ですね。あれがもう好きで。
達:(笑)
宮:あれに初めて「イエロー・バルーン」
達:あと「ロンドン・イズ・ア・ロンリータウン」
宮:そういうのを聴いて。その時点では単なるユーザーだったんですけど、ワーナーミュージックのストラテジックに行ってですね、これのCDを出したらどうなのかなと思ってですね、疑似テープみたいなのを作ってみたんですよ。そしたら、なかなかいいんでね。
これ、今の時代なら、ひょっとしたらいけるかもしれない。この「サンデーソングブック」を、これだけマニアックな曲を聴いてる人が世の中にこれだけいるなら、このCDを聴いて喜んでくれる人がいるかもしれない、ということで2014年に始めたと。
達:なるほど5年もたってるんだ。
宮:ですね。
達:向こうもね、何とかガールとか。
宮:いっぱいやってますよね。エースレコードもやってますし。
達:エースに勝るとも劣らない。
宮:いや、エースには勝てっこないですけどね、少しでもと。
達:いま聴いていただいたバーバラ・ルイス。ニューヨークの。この人は自分でも曲を書く人ですけど。
宮:「ベイビー・アイム・ユアーズ」とか
達:「ハロー・ストレンジャー」とか。その人の65年の全米11位。「メイク・ミー・ユア・ベイビー」
宮:これはヘレン・ミラー。
達:好きですよね。
宮:大好きです。
達:ヘレン・ミラー特集のときに、1回かけたんです。プロデュースはバート・バーンズ。で、聴いた話ですけど、バーバラ・ルイスて、なかなか許諾がおりないんでしょ。
宮:2014年に「ガールグループ・ナゲッツ」で始まったんですけど、いの一番でこの曲をやりたかったんです。その時点でノーが返ってきたんですよ。権利はあるんだけど、アーティストの許諾がえられない。それで約4年間放っておいたんです。でも事情って変わるわけですよ。
達:(笑)
宮:昔いいって言ってた曲がだめになり、だめだったのがよくなるんで、毎回毎回、ときあるごとにやったら、今度はオーケーが出たんです。
達:なるほど。
宮:人間が丸くなったんじゃないか。
達:経済的に困窮とか。
宮:(笑)これには驚きましたよ。知らん顔して許諾だしたらオーケーが出ちゃった。なので今回やっと入れられたと。
達:日本では初CD化ですよね。
宮:はい。
達:すごいな。
宮:初コンピレーションですね。
達:ヘレン・ミラーだもんな。すごい。
先週と同じく5から行ってますが、いちおう宮治さんがかけたい曲を尊重しつつ、僕の趣味もちょっと入れて。このバーバラ・ルイスと次におかけするジェームスタウン・マサカー、この2曲を5から宮治さんが選んだんですけど、これ、全く同じで、いわゆるワンヒット・ワンダー、一発屋
宮:この季節にはいいですね。
達:これ日本盤出てるんですね。ワーナーパイオニアから。
宮:出てますね。邦題がついてますもんね。
達:「遥かなる夏の陽」。1972年全米90位。ワンヒット・ワンダーだけどいい曲なんです。よくFENでかかってたんです。そしたら日本盤があったんで買ったんです。
宮:当時買ったんですか。
達:出た時買いました。19歳(笑)しょうがない。SUMMER SUN」


達:ジェームスタウン・マサカー、いわゆるローカルバンドですがこれから後のサバイバーに発展していくと言う。
宮:ですね
達:中西部なんで、当時70年代の初期のシカゴとか。
宮:アイズ・オブ・マーチとかね。
達:ハーモニー・ブラスロックみたいな。
宮:その割には暑苦しさがあまりないです。曲はいいです。
達:そうですね。典型的な一発屋ですね。これリアルタイムで聴いてたんですか。
宮:まさか。これもずいぶん後になってサンソンで聞いたのが最初だと思いますよ。こんな曲があるのかと。
達:これはFENでよくかかってました。日本ではそこそここれがヒットしたんですよ。
宮:日本でヒットしたんですか。
達:しましたよ。リリースしたからね。洋楽に飢えてる時代だから。
宮:あーそうか
達:こんなことやってると予定があれなんですけど、全部掘り下げて後追いで選曲してるわけですね。
宮:そうです。リアルで聴いていたものはほとんどないですね。
達:そんなことを毛ほども見せずに解説してますね。
宮:はいはい、見てきたようななんとかでございます。
達:5は終わりで6に行きます。6は私の個人的なあれでシャドウズです。 「DON'T MAKE MY BABY BLUE」。シャドウズが珍しく歌を歌っている。これはイギリスではヒットしてまして、1965年全英10位。で、この翌年に来日しているんです。それで「ミュージックフェア」とかに出るんですけど、そのときに「DON'T MAKE MY BABY BLUE」を歌ったんですよ。テレビで僕は2回か3回見たことがあって、いろんな番組に出てた。
宮:当時この曲を推してたんですね。新曲だったんですね。
達:そうです。それで例えばブライアン・ベネットのドラムソロとか、そういうのをすごくよく覚えてるんです。でもこの「DON'T MAKE MY BABY BLUE」て僕は中学の時で、すごいいい曲だなぁと思って、後で数年経って見たらバリー・マンだったんですよ。
宮:あーなるほど。バリー・マンだから好きになったんじゃなくて。
達:違います。この曲がいいなと思った曲がみんなバリー・マンだった時代なんです。そのころはこれがフランキー・レインのオリジナルなんてことは毛ほども知らない。それは「フォーエバー」という大阪の有名な今は亡き宮下さんのレコード屋さんで これがオリジナなんだとクレジットを見たらテリー・メルチャーにジャック・ニッチェだった。でもルーツはこのシャドウズのバージョンで、いろいろ珍しくてイントロがピアノだったんです。ギターだけでやるバンドなのに、これだけ珍しく。
宮:そうですよね。ボーカルでチャレンジしようとしてたんじゃないですかね。
達:でもなんか、ジョージ・ハリスンがこの曲をレコーディングしてる時に、いい曲だからバンドをちゃんとしてやった方がいいと、それが凄くハンク・マーヴィンには侮辱に聞こえたと。そういうインタビューもありますよね。
宮:でもその後、マーヴィン、ウェルチ&ファーラーとかね、ボーカルやってるんですよね。
達:そうですよね
宮:そんときやっとけばよかったのに。
達:(笑)クリフ・リチャードがいましたからね。ボーカルが必要なかった。
宮:あーそうか、確かにね。
達:そんな無駄話してないで曲かけなきゃ。「DON'T MAKE MY BABY BLUE」


達:インストバンドなので演奏は上手いです。ブライアン・ベネットも。
このナゲッツの6というのはUKなんですね。
宮:うっすらとUKですね。
達:UKというのは宮治さんは聞いてたんですか。
宮:ビートルズは聞いてましたけどね。いわゆる日本でヒットした曲の中で UKは聞いてましたけど、アニマルズとかトレメローズとかそういうのは。
達:この6で意外なのはロイ・ウッドなんですけど、エレクトリック・ライト・オーケストラからウィザードとロイ・ウッドという。その後がブリンズリー・シュウォーツ、何とも言えないんですね。
宮:何とも言えないですよね。
達:でもジェフ・ベックからヤードバーズという必然性というか。マイク・ヴィッカーズ。
宮:これもよく入れましたよね。インストだから入れちゃった。
達:宮治さん、ロイ・ウッドのファンなんですね。
宮:ファンですね。最初にジャケット見た瞬間に、この人は何なんだと思いながら、すごいジャケットじゃないですか。普通買わないですよね。買って聞いたら全く音はジャケットと違うんですよ。70年代のUKポップスなんですけども、かなり60年代のアメリカを意識したもので、僕なんかが好きなものが一緒に好きなんだなーって分かるような感じで、ロイ・ウッドが好きになりました。
達:でも選曲したのが「フォーエバー」という、これも変わってる。
宮:でもこれはヒット曲です。
達:いい曲ですよね。1973年全英8位。「FOREVER」


達:久しぶりに聞いたけど、これ変なオケだな。
宮:変な曲ですよね。でも魅力的な一回聞いたら忘れられない。
達:個性的ですね。すごいなあ。サンソンではELO系ははほとんどかからないので。
宮:だから新鮮ですね。
達:はい新鮮です。
しかし5と6で4曲しかかからない(笑)

さて「ポップロックナゲッツ」、今回の5から10のなかで一番好きなのは7です。R&B。なんつったってR&B
まずはこれ、リンダ・ジョーンズ。私の大好きなリンダ・ジョーンズ。27歳の若さで亡くなった人ですけれども。
宮:あーそうですよね
達:まわしがものすごく細い人で、1967年R&Bチャート4位、全米でも21位まで上がりました。なんつったってジョージ・カー。アレンジがリチャード・ティー。悪かろうはずがない。
宮:リチャード・ティーなんですね、アレンジが。
達:ワーナーのサブレーベルでありますロマレーベル。R&Bの名曲がたくさんありますが、その中でも代表的なリンダ・ジョーンズの出世作。1967年の「HYPNOTIZED」

達:何回まわったかね、という。
宮:すごいですね。
達:これも聞いて選んだんですか。
宮:これはなんかのコンピュレーションに入ってて、いい曲だなぁと思って調べたらロマ。ワーナーブラザースの子会社だったんで、これは入れられるかもしれないと。
達:(笑)
宮:ヒット曲ですもんね普通の。FENでもかかってましたか。
達:かかってましたよ。
宮:あーやっぱりね。だから少し知ってたんですよ。
達:しかしこの選曲がエグいんですよ。
宮:えぐい
達:えぐいですよ。で、これも好きなんです、キャピトルズ。
宮:これもワンヒット・ワンダーですよね。
達:完全にね。そうでもないか。90位とかはありますけど、大ヒットはこれだけ。1966年R&Bチャート2位、全米7位。これは個人的な話で申し訳ないんだけれども、トレメローズのバージョンで最初に聞いたんですよ。アルバムでやっててね。こんなカバーはみんなトレメローズに教えてもらった。
宮:トレメローズはこんな曲やるんですか。
達:クラブバンドですからね
宮:あー、時のヒットを何でも。
達:やはりハーモニーが上手いグループなので、 R&Bがすごい好きなんですよ。それこそ「REACH OUT, I`LL BE THERE」とか「I TAKE WHAT I WANT」とかね。
宮:そんなのやってんですか。
達:結構ディープなR&Bやってたんですよ。「サイレンス・イズ・ゴールデン」ばっかりでポップグループに見られますけど、意外と演奏力があって。
宮:そうですか。今度は是非トレメローズの特集を。
達:(笑)喜んで。でもこのオリジナルバージョンも素晴らしいんですよ。デトロイトのグループですけれども、キャピタルズ「COOL JERK」


達:1966年キャピタルズ「クール・ジャーク」。
その前にラークスというグループが「ジャーク」と言うヒット曲を出してまして、その延長線上と言うか、いわゆるダンスビートで、ダンスの振りのジャークだのストラットだの色々ありますが。
それで選曲もなんですけども、解説がすごいんですよ。
宮:平野孝則さんですね。
達:5、6をやってる皆川さんもすごい。
宮:すごいですよね
達:今の若い方は本当にすごいですよね。若いでしょうみんな。
宮:僕なんかよりずっと若いですよ、みなさん。当時聞いてる人はほとんどいないんですよ。いかに勉強するかと。
達:逆にリアルタイムで聞くと、どうでも良かったりするんですよ。
宮:(笑)分かります分かります。
達:だから面白いもので、ドゥワップなんかでも集め出した時の盤の方が全然ボロいんですよ。20年ぐらいたって今買う奴のほうがぜんぜんミントでね。最初の頃に買ったそれこそハートビーツとかね。これに入ってますけど、それこそボロボロで、それをある瞬間はっと気が付いて、一生懸命買い直して。ファイブディスクスとか、一生懸命買い直して。
7からもう一曲、キャンディ・ステイトン。キャンディ・ステイトンのこの曲を選ぶという宮治さんのセンスがですね。
宮:これはヒット曲ですもんね。
達:そうですけどね。最初のヒットですよね。R&Bチャート9位、1969年です。 全米でも46位と言う。これはデビューアルバムですけれども、これは本当に昔は手に入らなかった。
宮:あんまり売れてないんですよね、これ。
達:あんまり。
宮:これ初めて見ました。「I'M JUST A PRISONER」、 FAMEじゃないですか。
達:そうですよ。
宮:ワーナー時代のはいくらでも見るんですけどね。FAME時代のはなかなか見ない。
達:出来はもう全然こっちの方が。で普通は「I'M JUST A PRISONER」、もしくは「That's How Strong My Love is」「Another Man's Woman, Another Woman's Man」、そういうの普通選ぶんですけれども「I'd Rather Be An Old Man's Sweetheart (Than A Young Man's Fool) 」という。
若い子よりも、おじさんの方がいいわと。
宮:私はこの詞に賛同しましてですね。
達:それかよ(笑)
これは本当にアレサ・フランクリンのオケみたいな。
宮:ですよね。
達:それでキャンディ・ステイトンがすごく喜んだと言う逸話がありますが。1969年「I'd Rather Be An Old Man's Sweetheart」キャンディ・ステイトン、クラレンス・カーターの元奥さん。


達:キャンディ・ステイトンのデビューシングル。バカな若い男よりも優しいおじさんの方がいいわと。
山岸くんのためにあるような。
さて、時間になってしまいまして。
5、6、7まで来ましたから、来週は8、9、10かな。
もう1週やります、パート3。
先週の宮治さんのピンチヒッターで、お便り、いろいろたくさん頂いております。
宮城県仙台市のOさん。超常連の方。 
『ピンチヒッター宮治淳一さん、最高の選曲と最高の音質で、午後のよいひと時過ごしました。宮治さん、ありがとうございます。語りが慣れていらっしゃいました。聴いてて和みました。』
宮:ありがとうございます。サンソンのリスナーの方、寛大な方が多くて、いいですね。
達:27年もやってるとですね(笑)
宮:ほんとに、優しい方が多い。
達:昔はそうでもなかったんですよ。
宮:そうですか(笑)
達:みなさん年を重ねられてきてですね。丸くなってきた。
やってるやつが丸くなってますからね(笑)
宮治さんだって、昔はもうエレキインストのアレだとかいって、誰も知らないのを。
宮:(笑)やってましたけれどね。
皆さんに喜んでもらえるものをかけようという気がしてます。
達:来週もやるんですけど、これ、いくつまでいくつもりなんですか。
宮:今ね、28までやったんですよ、ナゲッツと名がつくのは。
なので、キリが悪いんで、できれば29、30に値するもの、ポップ・ロック・ナゲッツの11と12。これで70年代のこういうやつが入れられればいいかなぁと。
達:ドゥワップ・ナゲッツも続編やろと思ってますからね。
いろいろありましてですね。許諾がとれないやつは、どうしようかとか。
それもご期待頂きたいと思います。
この続き、もう1週いきます。
8が今年の4月に出ましたがドゥワップなんです。
宮:ドゥワップナゲッツのおさらいみたいな感じです。
達:有名とか書いてますけど、ちっとも有名じゃない。
宮:そうですかあ。かなり有名な曲が入っていると思いますけど。
達:だからこれドゥワップナゲッツの4みたいな感じなんですけど、この中で1曲しかかけられないですけれども、何と言ってもこれ。タイム・トーンズ。1960年全米R&Bチャート23位、全米でも30位まで上がりました。
これはタイムズスクエアレコードという、ニューヨークの有名なオールディズショップがあるんですけれども、そこが製作したやつで、ニューヨークのドゥワップです。
「Pretty, Pretty Girl」という曲ですが、書いているのはクラレンス・ジョンソンという人で、私の一番好きなドゥワップソングで、チャーツの「デザリー」という曲があるんですけど、これ書いた人なんです。なので悪かろうはずがないと。
ところがこのクラレンス・ジョンソンという人がですね、もう一人いまして、シカゴにレコードプロデューサーでクラレンス・ジョンソンという人がいるんです。もともとチャイライツのメンバーだったんですけど辞めてプロデューサーになって、ヘブン&アースとかシカゴのソウル系で結構いい作品がたくさん残っている人なんですけれども、これが何と同一人物だったという。
宮:同名異人じゃなくて
達:同名異人じゃなかったんですよ。ほんとかなって、皆川さんの解説にそう書いてあるんですけど、いろいろ疑問はありますが、そう言われてみるとこの曲は確かにそうだなぁと。曲の質がね。ニューヨークのドゥワップのいいところがありまして、すごいなと。解説込みでお楽しみいただければと思います。
ちょっと8に突っ込みましたけど、来週は8、9、10と、ゴーゴーナイアガラの選曲を中心にお届けしたいと思います。
宮治さん来週もよろしくお願いします。
そんなわけで今日の最後は「ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツVol.8」から「Pretty, Pretty Girl」



<了>