おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 7月7日「日曜日で棚からひとつかみ」書き起こし

達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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今回はいわゆる“雨傘番組”、つまり事前収録していたものとのこと。

 

1. GROOVIN' / 山下達郎
2. LAZY SUNDAY / THE SMALL FACES
3. SUNDAY WILL NEVER BE THE SAME / SPANKY & OUR GANG
4. SWEET SUNDAY KINDA LOVE / THE BEACH BOYS
5. ONE WAY SUNDAY / MARK-ALMOND
6. COME SUNDAY (LIVE) / DUKE ELLINGTON & HIS ORCHESTRA FEATURING MAHALIA JACKSON
7. I MET HIM ON A SUNDAY '66 / THE SHIRELLES
8. BLUE SUNDAY / THE DOORS
9. A SUNDAY KIND OF WOMAN / CHARLIE RICH
10. GROOVIN' / THE YOUNG RASCALS

 



 


まずはロックンロール。スモール・フェイセス。1968年全英2位。
スモール・フェイセスの代表曲の1曲です。
でももうスティーブ・マリオットもいませんし、ロニー・レーンもいません。
「Lazy Sunday」というタイトルは結構賑やかですけれども。
今日はこれではじめてみました。

 日曜日の歌と言うとラスカルズの「Groovin」と共に、私はこれが思い出の曲です。
1967年、Spanky & Our Gang、シカゴ出身のボーカルインストゥルメンタルグループです。
リードヴォーカルはスパンキー・マクファーレン(Spanky McFarlane)と言うアルトの女性シンガーでして大変いい声をしています。
この人の素晴らしい声にのってたくさんヒット曲が生まれました。
そのデビューヒット、1967年全米9位。
「Sunday Will Never Be the Same」、邦題「思い出の日曜日」



 次はビーチボーイズ。(以前かけたときにミスでテンポが遅くなり心苦しいので、もう1回)
1978年のアルバム「M.I.U. Album」に入っております「Sweet Sunday Kinda Love」 



 次も好きなやつで、マーク・アーモンド。
ジョン・マーク(Jon Mark)とジョニー・アーモンド(Johnny Almond)というイギリス人デュオですけれども、アメリカでレコーディングをしました。
ルーツはジャズ、ブルースの人なんですけれども、トミー・リピューマ(Tommy Lipuma)の手にかかりまして、素晴らしいアルバムが何枚もあります。
そのセカンドアルバム。アメリカ、イギリスではあまりヒット曲がないので、唯一このセカンドアルバムのこの曲が、チャートに入った唯一の曲です。
全米94位。チャートインしたのはこの曲だけですけれども、大変評価の高い音楽をやっている人です。
この曲もまったりした音楽が好きな人には人気があります。
1972年、セカンドアルバム『Mark-Almond 2』に入ってます「One Way Sunday 」

アルバムのB面に入っています。組曲形式になっておりますその途中です。
一方通行の日曜日、ツアーに出かけるミュージシャンの話です。時代の音がしてます。

 

日曜日の歌と言うと次のこれも大好きです。
デューク・エリントン(Duke Ellington)が1943年に作りました組曲『Black, Brown & Beige』と言う大変有名なものがありますが、この中でマヘリア・ジャクソン(Mahalia Jackson)が歌っております「Come Sunday」と言う曲があります。これはいまは賛美歌として大変歌われている曲です。
1943年にカーネギーホールで初演されましたが、その時は散々な評判だったんですけれども、それを1958年にレコーディングしまして、だんだん評判を呼びまして、今ではこのマヘリア・ジャクソンの名唱とともにデューク・エリントンの代表作の一作になっています。
今日聞いていただくのは、原曲の58年版はとても長いので、1965年12月26日、ニューヨークのフィフスアベニューの長老派教会でマヘリア・ジャクソンが歌ったテイクがライブレコーディングとして残っていますので、今日はそれをお聴きいただきます。
完全に宗教歌です。荘厳な歌です。「Come Sunday」


この消え際に咳払いする奴は許せないですね。
1943年にカーネギーホールで初演した時は、けちょんけちょんにけなされたと申しましたけれども、それは聴衆ではなくて、いわゆるクラシック関係の評論家、それからジャズ関係の評論家。
評論家というのはいつもそうやって何でもけなすわけです。でもいいものは残っていく。

 

これも日曜日というタイトルがついた曲の中では有名な曲です。
シュレールズ(Shirells)、ガールグループです。
1958年の作品「I Met Him On A Sunday」
“彼に月曜日に会って火曜日に手を握って水曜日にキスして木曜日は来なくて”という一週間の恋の歌です。子供向けなんですけれども、とっても有名な歌です。
シュレールズのデビューヒットとして有名ですけれども、1966年にリレコがあります
Scepterから発売されたされたのですが、当時はすごく評判が悪かったんですけれども、今聞くといわゆるウォール・オブ・サウンドで製作されたやつで、音圧はなかなか良いもので、これ結構僕好きなので。
昔大瀧さんに、これをかけようとして嫌がられたことがありますけれども、今聴くとなかなかいいので、これで行ってみます。「I Met Him On A Sunday」66年バージョンです。


我々の世代ですとローラ・ニーロLaura Nyro)のバージョンも有名です。

 

今度はドアーズをいってみましょう。
1970年のアルバム『Morrison Hotel』に入っております「Blue Sunday」という曲ですが、タイトルは暗いんですけれども、歌詞の内容は“本当の恋を見つけた 暗い日曜日の事だった 彼女は僕を見つめ語りかけた あなたは世界でただ一人の人 とうとう恋人を見つけることができた 彼女はじっと僕を待っている あの子はボクのもの”というその割には、暗い曲なんですけれども、ジム・モリソンらしいですね。
1970年のアルバム『Morrison Hotel』から「Blue Sunday」


久しぶりに聞きましたけれども変な曲ですね。この頃のドアーズはすごい。


今度はカントリー系に行きます。
チャーリー・リッチ(Charlie Rich)。元々はロックンロール系でわりと渋い人だったんですけれども、カントリーの世界で大成功しました。
その出世作のヒット曲は「Behind Closed Doors」という曲ですが、これが入ったアルバムも大変よく売れました。
この中に入っております1973年のアルバム『Behind Closed Doors』から「A Sunday Kind of Woman」



私にとっての日曜日の代表作と言いますと、私がカバーしておりますヤングラスカルズの「Groovin'」。
オリジナルに敬意を表して最後は1967年のナンバーワン。歴史に残ります「Groovin'」



<了>