レッツ・フェイス・ザ・ミュージック / ラインハルト・ヴィンクラー
オーストリアのドラマーで、作曲家であり教師でもあるラインハルト・ヴィンクラー。
Manndorff Trio, Peter Natterer Quartettなどで活躍してきた彼だが、リーダーアルバムはこれが初(のはずである)。
本作のメンバーは、ピアノとテナーがアメリカ人、ベースがロシア人で、アルトは同胞のオーストラリアという多国籍での編成。
ここでの演奏は全体として熱量は控えめで、非常に知的で優雅で、抑制された印象。
アルバムタイトルのように、勢いのある感じではない。
ただ、ヨーロッパのトリオやカルテットによくある、内省的な空気感はなく、アメリカのちょっとヴィンテージなスタイルに近い。
つまりはアルバムジャケットから連想できるような音で、特にテナーがそう感じさせるように思う。
彼およびこの作品について日本語のインフォがほとんどなく、海外の記事もドイツ語が多くてあまり情報が得られず、いささか歯がゆいままの紹介となってしまった。
Alto Saxophone – Wolfgang Puschnig (曲: 10)
Bass – Boris Kozlov
Drums, Producer – Reinhardt Winkler
Piano – John Di Martino
Tenor Saxophone – Harry Allen (2) (曲: 1, 4, 6, 9, 11)
Vocals – Simone Kopmajer (曲: 12)
1.Don't Be That Way
2.Let's Face the Music and Dance
3.Let the Drums Speak I
4.Mr. Bojangles
5.Beatrice
6.Lucky Mojo
7.Emily
8.Let the Drums Speak II
9.Idaho
10.Poinciana
11.Flamingo
12.Why Should I Care?
<了>
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