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【JAZZ新譜】痛快なフレージングが魅力の女性テナー奏者のデビューアルバム Strange Lands / Nicole Glover (2021)

【JAZZ新譜】

ストレンジ・ランズ / ニーコル・グローバー

Strange Lands

Strange Lands

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オレゴン州生まれの女性テナー奏者ニコール・グローバー。

父親のレコードコレクションを通じてジャズに親しみ、ネクスト・ジェネレーション・ジャズ・オーケストラなどで演奏を学ぶ。

現在はニューヨークを拠点に、彼女自身のジャズ・トリオや複数の即興演奏アンサンブルなどと演奏活動を行っている。

女性にしては、などと今は言ってはいけないのだろうが、そのパワフルで熱量のある演奏への評価は高く、ディー・ディー・ブリッジウォーター、クリスチャン・マクブライド、ジェフ・ワッツら大物ミュージシャンらとの共演も多い。

そして、2021年、ついにリーダーアルバム「Strange Lands」をリリース。

彼女のレギュラー・トリオに、ベテランピアニストのジョージ・ケーブルズが参加しており、要注目。

ジャズメディアから多くの称賛のレビューが寄せられ、チャートでも上位を伺う勢いで、私もチャートをチェックしていて、このアルバムの存在を知った。

前半は4ビートを含むアップテンポな演奏が多め。
後半になるとスロウな印象になる。

全9曲のうち5曲はピアノレスで、音数が少なくなるせいか、彼女の痛快なフレージングがなおのこと目立つ。

機会があれば、ぜひ来日してライヴ演奏を聞かせてほしいものだ。

 

 


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