オン・ザ・ウェイ・トゥ・ビー・フリー / シカゴ・ソウル・ジャズ・コレクティブ
シカゴのセクステットが本格派ヴォーカリストを迎えて
日本語のレビューがほとんど見当たらないので、せめて自分で書く。
シカゴ・ソウル・ジャズ・コレクティブは、文字通りシカゴを拠点に活動している、セクステット。
これまた名前通り、ソウル、ジャズのミクスチャー感のあるイマドキの音を出していて、クエスト・ラヴのザ・ルーツあたりを思わせるところもある。
本作は、彼らにとって3作目で、拠点を同じくするシカゴのシンガー、ディー・アレクサンダー(Dee Alexander)を迎えてのもの。
Chicago Soul Jazz Collective meets Dee Alexanderが本作の正式なアーティスト名になる。
ディー・アレクサンダーは、ブルージーな歌声を持つ本格派。
歌いっぷりに余裕があり、ディテールはきめ細やかで、何を歌わせてもうまい。
演奏も歌も、良い意味で肩のチカラが抜けていて伸びやかで、包容力がある。
ドラムの音など、かなりドタバタしていてローファイな感じだが、それがむしろいい味を出している。
日本には評価の声がまるっきり聞こえてこないが、アメリカではヒット作となっており、JAZZ WEEKでは最高位6位まで上がっている。
<了>
このほかのジャズアルバム紹介記事はこちら