おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也


【JAZZ新譜】ベテランサックスプレイヤーのコクと艶のあるライヴ Live In Paris / Houston Person Quartet (2021)

ライヴ・イン・パリ / ヒューストン・パーソン

Houston Person Live In Paris

 

今年87歳になるベテランサックスプレイヤー、ヒューストン・パーソン。

60年代、70年代のPrestige時代は、ファンキーで豪快な演奏が持ち味だったが、90年代に入りHigh Noteと契約を結んで以降は、しっとりと美しく、聞く者を包み込むようなフレージングでサックスファンを魅了してきた。

年齢的にも円熟の極みにある彼が、2019年9月8日、パリのジャズ・アラビレット・フェスティバルに出演した時の録音が、この『Live In Paris 』

ピーター・バーンスタイン(g)、ベン・パターソン(org)、ウィリー・ジョーンズ3世(ds)という、ベースレスでオルガンとギターをフィーチャーしたカルテット編成によるものだ。

このフォーマットで彼は何度もレコーディングしていて、それは、ゆったりとしてメロウなテナーの節回しが、見事に活かされる編成だからだろう。

このライヴは「追憶」「サニー」など、スタンダード曲が中心で、どの演奏も実に滋味深くコクがある。
ゆったりと安心して身を委ねていられる、そんな一枚。

ヴィンテージな印象のジャケットもいい。


そのほかのジャズアルバム紹介記事はこちら