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【JAZZ新譜】ケニー・バロンが参加したピアノトリオの王道 City of Sounds / Joe Farnsworth (2021)

シティ・オブ・サウンズ / ジョー・ファンズワース

City of Sounds

City of Sounds

  • Smoke Sessions
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ビシッと決まったスーツ姿は、やり手のコンサルタントのようだが、手に持っているのはスティック。

ジョー・ファンズワースは実力と人気を兼ね備えたジャズドラマー。

ではあるのだが、このアルバムに関していえば、ケニー・バロン参加を掲げた方が、飛びつくジャズファンは多いかもしれない。

なんせ当代随一のピアニストなのだから。

 

ジョー・ファンズワースは1968年生まれだから、50代に入って円熟味を増してくる時期。

これまでジョージ・コールマン、ベニー・ゴルソン、ファラオ・サンダース、カーティス・フラー、ホレス・シルバー、ダイアナ・クラールらビッグネームとの共演を重ね、着実にキャリアを築いてきた。

どちらかというと、腕利きのバイプレイヤーという印象が強いが、2020年に初のリーダーアルバム『Time To Swing』をリリースし、好評を博す。

 

今作の『City of Sounds』は、それに続く2枚めのリーダーアルバムで、ケニー・バロンは1枚目に続く参加だ。

ピーター・ワシントンのベースを含めたピアノトリオだが、これはジョー・ファンズワースが最も得意とするスタイル。

タイトルの「City」はニューヨークを指す。

この街で活躍した先人たちへのリスペクトが感じられる一枚だ。

まさにピアノトリオの王道というべき演奏で、特段のサプライズやクセ玉はないが、そのぶん安心して聴いていられる。

 


<了>