おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



西城秀樹さんがカバーしたピーター・アレン(Peter Allen)の曲

 

ピーター・アレン(Peter Allen)、いま、どれほどの人が憶えているだろうか。

オーストラリア出身のシンガーソングライターで、ライザ・ミネリの元夫。

1992年にエイズによる合併症のため他界した。享年48。

 

自身が歌ったシングルもアルバムも、ぶっちゃけ、あまり売れてはいない。
しかし、他人に提供した曲には優れたものが多い。

いちばん有名なのはクリストファー・クロスが歌ったこの曲。
1980年の映画『ミスター・アーサー』(Arthur) の主題歌「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(Arthur's Theme (Best That You Can Do))。
バート・バカラック、キャロル・ベイヤー・セイガーとの共作である。超名曲。

 

この曲以上に、日本では有名ではと思えるのが「Don't Cry Out Loud」。

ちょっと、ややこしいのは、この曲には邦題が2つあることだ。

アメリカでヒットしたのはメリサ・マンチェスターが歌ったバージョンで、1979年にビルボードの全米ベスト10ヒットになった。
このときの邦題は「哀しみは心に秘めて」だった。

 

ところが、伊東ゆかりさんがこの曲を日本語カバーしたときのタイトルが「あなたしか見えない」。
もともとはラブソングではない。メリサ・マンチェスターの動画に表現されているようにサーカスをモチーフにした歌だ。

しかし、訳詞を書いたなかにし礼さんが恋愛をテーマにした歌詞にした。

それに合わせてタイトルを付けたということだろう。

歌、うまいですね。

この頃は、テレビでもフルバンドが歌伴するのが当たり前だった。

 

 

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リタ・クーリッジもカバーしていて、この曲で1979年の東京音楽祭でグランプリ受賞。こちらを記憶している人も多いはず。


ちなみにリタ・クーリッジは、アメリカではこの曲をシングルリリースしていない。日本でのみのヒットである。

 

海外でのカバーで他に有名なのはイギリスのエルキー・ブルックス。全英12位。この人もうまい。


この曲を西城秀樹さんがカバーしている。

お気づきでしょうか。初の男性によるカバーです(苦笑)

他にシャーリー・バッシーなんかのカバーも有名なんだけど、男性のカバーは不思議なくらいない。

ただこの西城さんのカバーは、私が知る限り、レコードとしてはリリースされていない(違ってたらすみません)。

1982年に発売されたライブ・ビデオ(VHD)「HIDEKI MY LOVE Hideki Saijo IN BUDOKAN」に収められている。

このビデオは2015年にボックス・セットとしてDVD化されたが、内容は大幅に短縮され、この曲は入っていない。

ということは、この動画をアップした方はVHSからデータを起こしたのだろう。
ありがたいことです。

 

最後に、この名曲を書いたピーター・アレンに敬意を評して、彼の歌を。



<了>

 

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