西城秀樹さんは、日本のトップシンガーの中では、最も積極的に洋楽カヴァーをリリースした人である。
「西城秀樹ロックの世界」というその名の通りのカバーアルバムがあるし、コンサートのセットリストの半分以上の曲が洋楽カヴァーだったこともある。
1970年代から80年代にかけて、洋楽の魅力を日本に伝え広めたのは、レコード会社のディレクターやラジオのDJ、音楽ジャーナリスト、翻訳家、輸入盤ショップオーナーらの方々だが、歌手としての一番の功労者は西城秀樹さんだと思う。
そんな秀樹さんがカヴァーした洋楽の中から、ロックを選んでプレイリストをつくってみた。
曲タイトルの下は、秀樹さんのカヴァー収録作品で、複数あるものは1枚だけ掲げておいた。
もちろん、カヴァーされた曲はもっとあるが、あまり多くてもダレるので、私が「これぞ!」と思う曲に絞ってみた。
普通にロックミュージックのセットリストとしてみても良い曲が並んでいるが、これを一人の歌い手がカヴァーしていることに、改めて驚く。
ファンの方からは「なぜ『エピタフ』がないのか?」という声が聞こえてきそうだが、あの曲は世界観と曲調が独特すぎて、こうしたプレイリストの1曲としては、浮いてしまうのですよ....そのあたりは、ご了承いただきたい。
I Surrender / Rainbow (1981)
「BIG GAME'81 HIDEKI」
レインボーの5枚目のアルバム「Difficult To Cure (邦題:アイ・サレンダー)収録。シングルカットされた。
Don't Tell Me You Love Me / Night Ranger (1982)
「BIG GAME'83 HIDEKI FINAL IN STADIUM CONCERT」
ナイト・レンジャーのファーストアルバム「Dawn Patrol」収録。シングルカットされた。邦題は「炎の彼方」
I Was Made For Loving You / KISS (1979)
「BIG GAME '79 HIDEKI」
KISSの7枚目のアルバム「Dynasty(邦題:地獄からの脱出)」収録。シングルカットされ全米11位。邦題は「ラヴィン・ユー・ベイビー」
Night Games / Graham Bonnet (1981)
1983年6月にシングルリリース
グラハム・ボネットのソロとしては3作目の「LINE UP(邦題:孤独のナイト・ゲームス)」収録。シングルカットされ全英6位。
Slow Ride / Foghat (1975)
「BIG GAME'78 HIDEKI」
フォガットの5作目のアルバム「Fool For The City」収録。シングルカットされ全米20位。
The House of Rising Sun / Animals (1964)
「西城秀樹ロックの世界」
邦題は「朝日のあたる家」。もともとはアメリカのフォークソングで、さまざまなアーチストがリリースしているが、1964年のアニマルズのヴァージョンがいちばん有名。全米で3週連続1位。
(I Can't Get No) Satisfaction) / Rolling Stones (1965)
「西城秀樹リサイタル/ヒデキ・愛・絶叫!」
1965年にシングルリリースされ、現在でもセットリストに入り続けているストーンズの代表曲であり、ロックの古典的名曲。全英・全米ともに1位。
Spinning Wheel / Blood, Sweat & Tears (1968)
「ヒデキ・ロック・オン・ステージ」
ブラッド、スウェット&ティアーズのセカンドアルバム「Blood, Sweat & Tears」に収録された彼らの代表曲。シングルカットされ全米2位。
On the Other side / Kansas (1979)
「BIG GAME'81 HIDEKI」
カンサスの7作目のアルバム「Monolith」収録。シングルカットはされていない。
Heart Breaker / Grand Funk Railroad (1969)
「ヒデキ・ロック・オン・ステージ」
グランド・ファンク・レイルロードのファーストアルバム「On Time(邦題:グランド・ファンク・レイルロード登場)」収録。彼らの代表曲、を超えてハードロックの古典的名曲と知られるが、シングルリリースされた当時はヒットしなかった。
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こちらはYou Tube上にあるカバー音源によるプレイリスト
(Spinning Wheelはありません)
プレイリストの「ビートルズ編」はこちら