西城秀樹さんは、日本のトップシンガーの中では、最も積極的に洋楽カヴァーをリリースした人である。
1970年代から80年代にかけて、洋楽の魅力を日本に伝え広めたのは、レコード会社のディレクターやラジオのDJ、音楽ジャーナリスト、翻訳家、輸入盤ショップオーナーらの方々だが、歌手としての一番の功労者は西城秀樹さんだと思う。
そんな秀樹さんがカヴァーした洋楽の中から、「R&B」をテーマにプレイリストをつくってみた。
70年代から80年代にかけて、日本のメジャーな歌手の中で、これほどR&Bをカヴァーした人はいない。
秀樹さんが一番で、2番目以降はいないと言ってもいいくらいだ。
曲の1行解説のあとに(カバーの収録アルバム)を記載しているが、これ以外のアルバムにも収録されている場合がある。
なお「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」は、あえて外した。
もちろんオリジナルはヴィレッジ・ピープルなのだが、“日本の歌謡ポップス”としてあまりに著名で偉大すぎ、洋楽カバーのプレイリストに入れるのは不自然だと思うからだ。
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トライ・ミー(Try me ) / ジェームス・ブラウン
ゴッドファーザー・オブ・ソウルいくつもの異名を冠されるR&Bの帝王の代表曲。
1959年、全米R&Bチャート1位。総合48位。
(西城秀樹オン・ステージ)
ダンス天国(Land of a Thousand Dances)/ ウィルソン・ピケット
サザン・ソウルの代表的シンガー、ウィルソン・ピケットの代表曲。
1959年、全米R&Bチャート1位。総合6位。
(秀樹! エキサイティング・ポップス)
ファンキー・スタッフ(FUNKY STUFF) / クール&ザ・ギャング
70年代ディスコ・ファンクを代表する曲。この曲で踊ったことのある熟年は多いはず。
1973年、全米R&Bチャート5位。総合29位。
(西城秀樹リサイタル / 新しい愛への出発)
ホット・スタッフ(HOT STUFF)/ ドナ・サマー
グラミー賞を5回受賞した“ディスコの女王”ドナ・サマーの代表曲。
1979年、全米R&Bチャート3位。総合1位。
ちなみにピンク・レディーもカヴァーしている。
(BIG GAME'79 HIDEKI)
ゲット・ダンシング(Get Dancing) / ディスコ・テックス & ヒズ・セックス・オー・レッツ
Disco-Tex and the Sex-O-Lettesという覆面ディスコ・ユニットの曲だが、70年代ディスコとして有名。
1974年、全米R&Bチャート10位。総合34位。
(ヒデキ・オン・ツアー)
ゴー・ウエスト(GO WEST)/ ヴィレッジ・ピープル
言わずと知れたヴィレッジ・ピープルの代表曲の一つ。日本でもかなりヒットした。
1979年、全米ダンスチャート14位。総合45位(「イン・ザ・ネイヴィ」とのカップリング)
(BIG GAME'79 HIDEKI)
ワンス・ラブ・タッチズ・ユア・ライフ(ONCE LOVE TOUCHES YOUR LIFE)/ シリータ
正直、シングルカットもされてないこんな曲を、よくカヴァーしたものだと思う。
シリータはスティーヴィー・ワンダーの元妻としても知られるR&Bシンガー。
この曲は、ジャーメイン・ジャクソンとのデュエットで、作曲もジャーメイン。
(JUST RUN'84 HIDEKI)
ダイナマイト(DYNAMITE)/ ジャーメイン・ジャクソン
アルバム『Jermaine Jackson(邦題:Dynamite)』の1曲目でシングルカットもされ、1984年、全米R&Bチャート8位。総合15位。
(JUST RUN '84 HIDEKI)
※関連記事 西城秀樹さんがカバーしたジャーメイン・ジャクソンの曲 - おとのほそみち
トライ・ア・リトル・テンダネス(TRY A LITTLE TENDERNESS)/ オーティス・レディング
R&Bの永遠の名曲。1966年、全米R&Bチャート4位。総合25位。
実はオリジナルの録音は1930年代なのだが、オーティスのヒットで広く知られることになった。
(MEMORY 西城秀樹20歳の日記)
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こちらが秀樹さんのカバーのリスト
こちらがオリジナル
その他の秀樹さん洋楽カバープレイリストはこちら
西城秀樹 洋楽カバー プレイリスト(オールディーズ編) - おとのほそみち
西城秀樹 洋楽カバープレイリスト(ロック編) - おとのほそみち
西城秀樹 洋楽カバー プレイリスト(ビートルズ編) - おとのほそみち
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