おとのほそみち

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【JAZZ新譜】Going Up / Snorre Kirk、Stephen Riley (2021)

ゴーイング・アップ / スノーア・キアク

Going Up

Going Up

  • Stunt Records
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ドラマーが主役のカルテットによるド直球のスイングジャズ

ノルウェー出身で現在はデンマークを中心に活躍する辣腕ドラマー、スノーア・キアク。

40歳を過ぎたところで、ぐいぐいとキャリアを重ねている印象。

本作はStuntからの4作目になり、カルテット編成で、ジャケットにスティーヴン・ライリー(ts)の名前があるくらいだから、彼が重要なメンバーであることは間違いないが、もうひとりのテナー、ヤン・ハルベックもいて、曲ごとに吹き分けている。

全編を通して、きわめてクラッシクなスイングジャズ。

主役であるスノーア・キアクのドラムは正確無比で、切れ味がよく、表情豊か。

フロントを担うテナーは、骨太でこってりした味わいで、ファンキーによく歌う。

オールドファッションドな内容ではあるものの、こうしたスタイルへのアメリカでの人気は根強いようでJAZZ WEEKでは最高位10位を記録している。

 

1. Right On Time
2. Streamline
3. Going Up
4. Dive
5. Bright & Early
6. Highway Scene
7. Call To Prayer (solo tenor saxophone)
8. Blues Arabesque
9. The Grind

Stephen Riley スティーヴン・ライリー (tenor saxophone)
Jan Harbeck ヤン・ハルベック (tenor saxophone)
Magnus Hjorth マグナス・ヨルト (マグヌス・ユート) (piano)
Anders Fjeldsted アナス・フィエルステズ (bass)
Snorre Kirk スノッレ・シルク (スノーア・キアク) (drums)

<了>
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