オープン・トゥ・クローズネス / ポイント・オブ・フュー
チェコのインストゥルメンタル・カルテットのデビュー作
ビートメイクがイマドキ感たっぷりで、ロバート・グラスパー以降の流れをくんでいるのはあきらか。
演奏の緩急は巧みだし、ギターはキャッチーなフレーズをよく歌うし、一般ウケしそうな要素も多々あり。
注目は、キーボードの鬼才ジェイソン・リンドナーが参加していること。
かのデヴィッド・ボウイのラスト・アルバム『★(ブラックスター)』に参加したことで知られるが、本作でも3曲に参加し、陰影と奥行きのあるサウンドメイクに貢献しているようだ。
チェコの音楽シーンを普段から注目しているわけではないし、日本にそれほど情報が入ってきているわけではないけれど、本作を聞く限り、若い世代のジャズインストの感覚は、英米などとほぼ同じだなと思う。
Petr Smékal – tenor saxophone
Radim Přidal – guitar
Vlastimil Škoda – bass
Marek Antoňů – drums
Guest :
Jason Lindner – synthesizer, sound design (1, 2, 3)
<了>
このほかのジャズアルバム紹介記事はこちら