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【JAZZ新譜】70年代のカルトなオルガニストの魅力をいま改めて Jazz is Dead 005 / Doug Carn (2020)

ジャズ・イズ・デッド 005 / ダグ・カーン

Jazz Is Dead 005

Jazz Is Dead 005

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Jazz is Deadは、エイドリアン・ヤングとアリ・シャヒード・ムハンマドによるプロジェクトの名称だそうだ。

その趣旨は、レアグルーヴのレジェンドを主役にして、その持ち味を活かしつつ、彼ら二人のプロデュースでアップデートするもの。

これまでロイ・エアーズの作品とかが出ている。

それが何でJazz is Deadなのか、いまひとつよくわからないが、DeadなんだけどRebirthさせようとか、そういうことなんだろう。。

で今回の主役はダグ・カーン。

私は正直よく知らんかったのだが、調べてみると、スピリチュアル・ジャズのキーマンだったキーボードプレイヤー、なんて紹介文が出てくる。

WIKIによれば、「1970年代にBlack Jazz Recordsレーベルから『Infant Eyes』『Adam's Apple』『Revelation』などのアルバムを録音し、その後カルト的な名声を得るようになった」
「レニー・クラヴィッツのドラマー、シンディ・ブラックマンのアルバム『Another Lifetime』にも参加」
とある。

で、今回のアルバムだが、もう70代の人でもあるので、演奏スタイルは1970年代のヴィンテージなそれ。

とはいえ、そのあたりのグルーヴ感は近年の流行りでもあり、ミックスなど音響的な仕上がりはイマドキのものなので、とても心地よく響く。

おそらくは、セールス的には大きなものではないだろうけれど、こういう作品を聞くと、アメリカのジャズの歴史の長さ、ミュージシャンの裾野の広さと世代を超えたリスペクトを感じる。

 


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