シュプリーム・ラヴ / ショーン・カーン
UKジャズシーンの新鋭サックスプレイヤー、ショーン・カーンによる、タイトル通りのジョン・コルトレーン・トリビュート作品。
コルトレーンの、ハード・バップ(マイルス・グループ)時代、スピリチュアル時代、のちの実験的な時代など各時代を網羅した選曲になっている。
アレンジは相当、今風に尖っている。
ブロークンビートやエレクトロニカを大胆に(といっても近年のUKジャズでは当たり前だが)取り入れ、無機的なリズムの波と渦を、ショーンのサックスが切っ先鋭く切り裂いていく、という印象。
しかし、一方でハイディ・ヴォーガルがヴォーカル参加している曲では、ちょっとレトロでソウルフルな味わいもある。
また、UKジャズの重鎮サックスプレイヤー、ピーター・キングが円熟味のある演奏を聞かせていることにも注目したい。
惜しくピーターは、2020年8月に永眠。
本作が最後のレコーディング・セッションとなった。
1.A Love Supreme
2.Starchild
3.Afro Blue
4.Azawala
5.Emilia's Pick
6.Naima
7.As We Came Out Of
8.Giant Steps
9.Moment's Notice
10.The Savage Detectives
11.Starchild [Kaidi Tatham Remix]
12.Azawala [Kaidi Taham Remix]
13.Equinox
14.Impressions
15.Cousin Mary
16.Equinox [Alternate Take]
17.Giant Steps Outro
<了>
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