おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



モンキーズと清志郎さんと秀樹さん 「Daydream Believer」に寄せて

 

モンキーズのギタリスト、ヴォーカリストとして活躍したマイク・ネスミス氏が2021年12月10日、78歳で永眠された。

すでによく知られている通り、モンキーズはビートルズに対抗できるスターバンドをアメリカでも誕生させるべく、レコード会社やメディア主導で結成、運営された。

なので、活動期間中はずっと「お仕着せのバンド」「本物のミュージシャンじゃない」「彼らは操られているだけ」みたいなレッテルを貼られ続けてきた。

しかし実際には、しっかりとした音楽的素養を持ったメンバーもいた。

マイク・ネスミスもその一人で、モンキーズ結成前はマイケル・ブレッシング名義でカントリー・ミュージシャンとして活躍していた。

また「Listen To The Band」「Sunny Girlfriend」「Tapioca Tundra」などの作品を創り、ソングライターとしても実力のある人だった。

マイクは1969年にモンキーズを脱退。
自身のグループを率いて活躍し、「Joanne」がトップ40に入るヒットとなった。

また、モンキーズの再結成コンサートにたびたび参加していた。

謹んでご冥福をお祈りします。


さて、モンキーズには全米ナンバーワンヒットが3曲あるのだが、日本で最も有名なのは「Daydream Believer」(1967)だろう。

 

忌野清志郎さんが覆面バンドTHE TIMERS(ザ・タイマーズ)として1989年にカヴァーしたことでも知られている。歌詞が素晴らしい。

 

そして西城秀樹さんがカヴァーしていることにも触れておきたい。

1974年のアルバム『秀樹!エキサイティング・ポップス』『西城秀樹ロックの世界』に収録されている。(この2枚のアルバムは内容がかなりカブっている)

 

こちらの動画は、若い頃の秀樹さんの画像を編集されていて、よくできている。

 

マイク・ネスミス氏も清志郎さんも秀樹さんも、天に旅立ってしまったが、「Daydream Believer」はこれからも語り継がれ、歌い続けられるだろう。

 

<了>