ボブ・ディランが4月にやってくる。
約3年ぶり、9度目の来日。
東阪Zeppで計14公演。滞在期間は約3週間にもなる。
※コロナ感染症の影響によりこのツアーは中止になりました
【東京】
2020年4月1日(水)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月2日(木)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月4日(土)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月5日(日)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月6日(月)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月14日(火)@ Zepp Tokyo
2020年4月15日(水)@ Zepp Tokyo
2020年4月17日(金)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月19日(日)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月20日(月)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
2020年4月21日(火)@ Zepp DiverCity(TOKYO)
【大阪】
2020年4月8日(水)@ Zepp Namba
2020年4月9日(木)@ Zepp Namba
2020年4月10日(金)@ Zepp Namba
このツアーは、世界中のディランファンの垂涎の的だ。
ディランほどの超大物が、ライブハウス規模のツアーをやるなんて、アメリカでも世界のどこでも、まずありえないからだ。
普通に考えれば、ディランクラスであれば、東京なら武道館、大阪なら大阪城ホールあたりだ。
実際に70年代、80年代に来日したときは武道館でやっていて、ライヴ・アルバムも出ている。
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そのディランの代表曲に「I Shall Be Released」がある。
詞曲はディランだが、最初にリリースしたのはザ・バンド。
68年リリースのファーストアルバム「Music from Big Pink」に収録され、シングルにもなったが「The Weigh」のB面だった。
ヴォーカルをとったのはリチャード・マニュエルで、古くからのロックファンにとっては、彼の高い裏声での歌唱が印象深い。
のちにディランもセルフカバーし、あのダミ声での「I Shall Be Released」もファンに強く支持された。
ザ・バンドのラストコンサートを収めた映画『ラスト・ワルツ (The Last Waltz)』では、ディランとザ・バンドとの共演が見られる。
ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、リンゴ・スター、ロン・ウッドら、ものすごい顔ぶれだ。
この曲のカヴァーは非常に多い。
とても全部は紹介できないが、私が“これぞ”と思うものをいくつか。
まず、ジェフ・バックリー。
オリジナルアルバムは1994年の「グレース (Grace)」は1枚きりだが、その圧倒的な歌唱力と美声は、高い評価を集めた。
惜しくも30歳という若さで他界するが、死後にリリースされたライヴ・アルバムに「I Shall Be Released」は収められている。むちゃくちゃ良い。
日本では、この人は外せない。
忌野清志郎さん。
RCサクセションの6枚目のライヴ・アルバム「コブラの悩み」に収録されており、たびたびライヴで歌われている。メッセージ性の強い歌詞が清志郎さんらしい。
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そして西城秀樹さん。
ライヴ・アルバム「BIG GAME'78 HIDEKI」「BIG GAME '81 HIDEKI」に収められている。
以下の映像はNHKの「ビッグショー」でのもので、原曲とはかなり違うアレンジで、秀樹さんらしい熱唱バラードに仕上げている。
実は「ビッグショー」の放映は1977年11月で「BIG GAME'78」より前なのだ。
この番組ではもちろん「若き獅子たち」「ラストシーン」「激しい恋」「青春に賭けよう」「君よ抱かれて熱くなれ」「傷だらけのローラ」「ブーツをぬいで朝食を」などの代表曲も歌われているのだが、ラストが「I Shall Be Released」とは、この曲へのこだわりがあったのだろう。
この3人ともすでに故人なのが切ないが、「I Shall Be Released」は次の世代の若いシンガーにきっと歌い継がれていくに違いない。
【追記】
daily motionのこの動画は上記「ビッグショー」のフル尺のようだ。