Been Around / A Girl Called Eddy

エリン・モラン（Erin Moran）というと、1970年代の人気テレビドラマシリーズ「ハッピーデイズ」で知られた女優のエリン・モラン（2017年没）を思い浮かべる人が多いかもしれないけれど、ここで紹介したいのは、ニュージャージー出身のシンガソングライターであるエリン・モラン。

彼女自身の名前によるリリースは調べた限りではないのだが、2018年にはフランスのシンガー・ソングライター、FUGUことメディ・ザナドと組んだ男女デュオ、THE LAST DETAIL（ラスト・ディティール）名義でセルフタイトルアルバムをリリース。
メロウで耳あたりのいいポップチューンが満載で、輸入盤ショップなどで結構話題になった。

ラスト・ディティール(THE LAST DETAIL)

それ以前というとかなり遡るが、ガール・コールド・エディ（A Girl Called Eddy）という名義で2003年に、セルフタイトルのアルバムをリリースしている。
A Girl Called Eddyというのは、実質的に彼女のソロプロジェクトというか、ステージネームのようなものらしい。

A Girl Called Eddy

そのA Girl Called Eddy名義でのアルバムが、なんと16年ぶりに2020年になってリリースされた。
タイトルは「Been Around」。

これが実によくできたアルバムなのだ。

サウンドの印象としてはダスティ・スプリングフィールド、プレファブ・スプラウト、プリテンダーズあたりを想わせる。

ちょっとレトロなソウルポップとでも言おうか、さほど派手さはないが、メロディはいいし、歌声はチャーミングだし、アレンジもソツがなくていねい。

ロンドンに拠点をおいているせいか、ポップとはいえハネすぎず、品があって落ち着いた感じなのもいい。

あまり情報が出回っておらず、メディアで見かけることも少ないが、ここ最近のヘビロです。

Been Around

 ＜この項おわり＞