おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

ブライアン・フェリー、45年前のソロライヴに酔う

 

ダンディズム薫る浪漫の一夜が45年の時を経て蘇る――。

なんともハッタリの効いた大仰なキャッチコピーだが、そう言いたくなるのもわかる。

2月7日にリリースされた『LIVE AT THE ROYAL HALL 1974』は、タイトルにもあるように、ブライアン・フェリーがロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで1974年に行ったライヴを収録した作品だ。


当時の彼はロキシー・ミュージックのフロントマンとして活動する一方、並行してソロ活動にも取り組んでいた。

1973年には『THESE FOOLISH THINGS』、そして翌1974年には『ANOTHER TIME, ANOTHER PLACE』と2作のアルバムを発表。

どちらも、他のアーティストの曲のカヴァーが中心だ。

 

このロイヤル・アルバート・ホールでのライヴは2枚目が出てすぐ行われたようで、この2作品からの選曲。

収録時間は約48分と長くはないが、ブライアン・フェリーのケレン味と妖気にあふれたボーカルを堪能できる。

初期のロキシー・ミュージックはクセが強くてどうも...という人にとっても、著名な曲が多いから聞きやすいのではないか。

ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」、ビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」、ビートルズの「You Won't See Me」、エルヴィス・プレスリーの「Baby I Don't Care」、ミラクルズの「The Tracks of My Tears」、ボブ・ディランの「A Hard Rain's A-Gonna-Fall」など名曲ぞろいだ。


加えて演奏がたいへん豪華で達者なのだ。

ロキシーからフィル・マンザネラ(g)、ポール・トンプソン(ds)、エディー・ジョブンソン(kyd)。

そしてベースにはジョン・ウエットン。彼の存在が非常に大きい。

さらに女性コーラスやストリングスも加わる。

約45年前の録音だけれど、マスタリングもきっちりされていて、立体感のある音像が楽しめる。

 

Live At The Royal Albert Hall 1974

Live At The Royal Albert Hall 1974

  • アーティスト:Bryan Ferry
  • 出版社/メーカー: Bmg Rights Managemen
  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: CD

1. Sympathy For The Devil
2. I Love How You Love Me
3. Baby I Don’t Care
4. It’s My Party
5. Don’t Worry Baby
6. Another Time, Another Place
7. Fingerpoppin’
8. The Tracks Of My Tears
9. You Won’t See Me
10. Smoke Gets In Your Eyes
11. A Hard Rain’s A-Gonna Fall
12. A Really Good Time
13. The ‘In’ Crowd
14. These Foolish Things

 

<この項おわり>