おとのほそみち

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【AOR】スティーリー・ダンのフォロワーたち #5       China Crisis「Flaunt the Imperfection」1985

 

チャイナ・クライシス(China Crisis)は1979年に結成された、イギリスのポップ・ロックバンド。ボーカル&キーボードのゲイリー・ダリーとギターのエディ・ランドンの2人が中心メンバーである。

82年にヴァージンレコードからファーストアルバムをリリースし、全英21位を記録。
セカンド、サードもイギリスではヒットしたが、アメリカではたいした記録は残しておらず、日本でもあまり人気はなかった。

当時は同じくヴァージンのカルチャークラブが大人気で、「カーマは気まぐれ」が日本でも大ヒットした。

キャラ的にも際立っていた彼らと比べるとさすがに分が悪いが、イギリスでは一定の成功を収めただけあって、今聞いても曲づくりのセンスはなかなかのものだ。

ファースト、セカンドはいわゆるシンセ・ポップ、エレクトロ・ポップなのだが、1985年にリリースしたサードアルバムの「Flaunt the Imperfection(邦題:未完成)」で、一気にAOR色を強める。

Flaunt the Imperfection

Flaunt the Imperfection

  • アーティスト: China Crisis
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: CD

なんとプロデューサーにスティーリー・ダンのウォルター・ベッカーを迎えたのだ。

チャイナ・クライシスはかねてスティーリー・ダンのファンだったらしく、念願かなってのようだ。

英語版wikiのアルバム解説には、このときウォルター・ベッカーはチャイナ・クライシスのオフィシャルメンバーだったと書いてある。

アドバイザー的な立ち位置ではなく、かなり深くかかわったようだ。

アルバムは全体に地味と言えば地味で際立ってキャッチーな曲はないが、穏やかで耳あたりのいい曲が並んでおり、やはり随所にウォルター・ベッカーのセンスが垣間見える。

この「Bigger the Punch I'm Feeling」あたりは、けっこう本家ぽい感じだ。

 

このアルバムは全英9位となり、彼らのアルバムの中では一番のヒットとなった。

#この項おわり