おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



【AOR】スティーリー・ダンのフォロワーたち #14 パーペチュアル・​ゲートウェイズ / エヂ・モッタ (2016)

 Perpetual Gateways /  Ed Motta

Perpetual Gateways

Perpetual Gateways

  • P-VINE RECORDS
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 1.Captain's Refusal
2.Hypochondriac's Fun
3.Good Intentions
4.Reader's Choice
5.Heritage Deja Vu
6.Forgotten Nickname
7.The Owner
8.A Town in Flames
9.I Remember Julie
10.Overweight and Overblown

 

2013年にリリースした『AOR』のウエストコースト感全開のサウンドで、一気に注目を集めることとなったエヂ・モッタ。

同年には来日も果たし、日本での評価をさらに高めた。

ついでにいうと、この来日のステージで彼は山下達郎の「Windy Lady」をカヴァーしている。

日本のシティポップを愛好していることは、すでに伝えられていたが、まさかカヴァーまでやるとは。嬉しい驚きである。


それに続くアルバムが、2016年リリースの『Perpetual Gateways』、当然のごとく期待は募る。

その内容はというと、前作でその実力はわかっているからサプライズ感はないものの、納得のクオリティだ。

前半を「SOUL GATE」、後半を「JAZZ GATE」と題した二部構成になっていて、前半は前作の音作りを踏襲したメロウでアーヴァンなサウンド。

1曲目なんて、もろスティーリー・ダン。

後半はタイトル通り、ぐっとジャズ色強めで4ビートの曲も登場し、キャッチーさはないもののジャジーで洗練度は高く、耳あたりは良い。

前作にはデヴィッド T.ウォーカーという大物が参加していて驚かされたが、今回もなんと、パトリース・ラッシェンやヒューバート・ロウズが参加!

個人的には、二人とも大好きなミュージシャンなので、これはうれしい。

パトリース・ラッシェンはファンキーな「Hypochondriac's Fun」でクラヴィネットを、ヒューバート・ロウズはメロウなバラード「Forgotten Nickname」でフルートソロをと、持ち味を十分すぎるほど発揮している。

これがエヂ自身のアイデアなのか、プロデューサーのものなのかわからないけれど、見事な手腕というほかない。

 


 <了>