Perpetual Gateways / Ed Motta
1.Captain's Refusal
2.Hypochondriac's Fun
3.Good Intentions
4.Reader's Choice
5.Heritage Deja Vu
6.Forgotten Nickname
7.The Owner
8.A Town in Flames
9.I Remember Julie
10.Overweight and Overblown
2013年にリリースした『AOR』のウエストコースト感全開のサウンドで、一気に注目を集めることとなったエヂ・モッタ。
同年には来日も果たし、日本での評価をさらに高めた。
ついでにいうと、この来日のステージで彼は山下達郎の「Windy Lady」をカヴァーしている。
日本のシティポップを愛好していることは、すでに伝えられていたが、まさかカヴァーまでやるとは。嬉しい驚きである。
それに続くアルバムが、2016年リリースの『Perpetual Gateways』、当然のごとく期待は募る。
その内容はというと、前作でその実力はわかっているからサプライズ感はないものの、納得のクオリティだ。
前半を「SOUL GATE」、後半を「JAZZ GATE」と題した二部構成になっていて、前半は前作の音作りを踏襲したメロウでアーヴァンなサウンド。
1曲目なんて、もろスティーリー・ダン。
後半はタイトル通り、ぐっとジャズ色強めで4ビートの曲も登場し、キャッチーさはないもののジャジーで洗練度は高く、耳あたりは良い。
前作にはデヴィッド T.ウォーカーという大物が参加していて驚かされたが、今回もなんと、パトリース・ラッシェンやヒューバート・ロウズが参加!
個人的には、二人とも大好きなミュージシャンなので、これはうれしい。
パトリース・ラッシェンはファンキーな「Hypochondriac's Fun」でクラヴィネットを、ヒューバート・ロウズはメロウなバラード「Forgotten Nickname」でフルートソロをと、持ち味を十分すぎるほど発揮している。
これがエヂ自身のアイデアなのか、プロデューサーのものなのかわからないけれど、見事な手腕というほかない。
<了>