【Live in Japan】ALCATRAZZ / Live Sentence (1984)

アルカトラス（ALCATRAZZ）は1983年12月「No Parole from Rock 'n' Roll」でアルバムデビュー。
メンバーは以下の5人。
　グラハム・ボネット - ボーカル
　イングヴェイ・マルムスティーン - ギター
　ジミー・ウォルドー - キーボード
　ゲイリー・シェア - ベース
　ヤン・ウヴェナ - ドラムス

レインボー、マイケル・シェンカー・グループと渡り歩いてきたグラハム・ボネットがバンドの顔だが、イングヴェイ・マルムスティーンの超絶的な技巧も注目される。このとき、彼はなんとまだ10代である。

翌1984年1月に早くも来日。
アルバムのレコーディングメンバーと同じ顔ぶれでのステージである。
話題性では明らかにイングヴェイ・マルムスティーンがグラハム・ボネットを上回っていたように記憶する。
「あのギター、本当にライブで弾けるのか？」という疑心暗鬼含みでの話題性である。
結果的には、イングヴェイのギターは間違いなくホンモノだった。
主役であるはずのグラハム・ボネットを食っている。グラハムの調子もいまいちだったし。

このときのステージを収録したのが「ライヴ・センテンス（Live Sentence）」。
Japanの文字がないのでわかりにくいが、1984年1月28日中野サンプラザでの公演を収めたものである。

ライヴ・センテンス

アーティスト: アルカトラス
出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
発売日: 2002/08/21
メディア: CD

何せLPレコードの時代ということもあり、収録時間は約38分と短め。

　1.Too Young to Die, Too Drunk to Live
　2.Hiroshima Mon Amour
　3.Night Games
　4.Island in the Sun
　5.Kree Nakoorie
　6.Coming Bach
　7.Since You Been Gone
　8.Evil Eye
　9.All Night Long

新バンドのお披露目ツアーではあるのだが、グラハム・ボネットのソロでのヒット曲3や、レインボー時代の曲7、9もしっかりやっている。ファンサービスとしては正しいと思う。

で、このときのステージは、以後、映像も含めたびたびリリースされる。
ややこしいのは、その都度タイトルが変わっていることだ。

「Metallic Live '84」は、1984年にVHSビデオとレーザーディスクでリリースされた（時代ですなあ）全14曲収録だが、長いギターソロを曲と数えての話。

1.Too Young To Die, Too drunk To Live
2.Hiroshima Mon Amour
3.Night Games
4.Big Foot
5.Island In The Sun
6.Kree Nakoore
7.Yngwie Malmsteen Solo
8.Since You Been Gone
9.Suffer Me
10.Desrt Song
11.Evil Eye
12.All Night Long
13.Lost In Hollywood
14.Encore: Something Else

で、これが2010年になってDVD化される。私はLDを見ていないのだが、インフォによれば1984年の内容と同じらしい。
ボーナス映像として、バックステージでのインタビューと、アメリカのTV番組「ロック・パレス」での演奏3曲が収められた。

タイトルは、「Live Sentence」でも「Metallic Live '84」でもなく、
「No Parole From Rock'N'Roll Tour - Live In Japan 1984.1.28」

ALCATRAZZ / ALCATRAZZ - No Parole From Rock'N'Roll Tour - Live In Japan 1984.1.28 [DVD]

出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
発売日: 2010/01/27
メディア: DVD

で、そのDVDの音声部分だけがCDでリリースされる。しみじみとややこしい...
「No Parole From Rock'N'Roll Tour - Live In Japan 1984.1.28 Audio Trucks」

アルカトラス?ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール・ツアー?ライヴ・イン・ジャパン 1984.1.28 オーディオ・トラックス

アーティスト: アルカトラス
出版社/メーカー: Ward Records
発売日: 2010/04/28
メディア: CD

話はまだ続く。

なんと2018年になって「完全版」と銘打った作品がリリースされる。
またタイトルが変わって「Live in Japan 1984」。
DVD（Blue-ray）とCDがセットもしくは単品で買えるが、マニアというかコアなファン向けだろう。
過去の作品では未収録だった「ジェット・トゥ・ジェット」が加えられ、全曲リマスター。映像もこれまでとは別アングルが加えられ、再編集されている。