おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 2020年08月9日「珍盤・奇盤特集2」書き起こし

オンエアされた曲に関する達郎氏のコメントを書き起こしています(一部要約あり)。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。リンクを張っている音源は、オンエアされた音源とは異なることが多々あります。

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1. LOVELAND, ISLAND / 山下達郎 "フォー・ユー" "オーパス" '81
2. DO YA THINK I'M SEXY / THE KGB CHICKEN '83
3. 恋の歓び / 吉永小百合 '67
4. 愛の絶唱 / 太子乱童 '71
5. SISTER MARY ELEPHANT / CHEECH & CHONG '72
6. 愛人マンボ / 夏木マリ "婦人倶楽部" '86
7. オマリーの六甲おろし / トーマス・オマリー '94
8. ローリング・ストーンズは来なかった / 西郷輝彦 '73

 


先週に引き続きまして、こういうご時世を笑い飛ばそうと企画しておりました。
3年ぶりに『珍盤・奇盤特集』でございます。
先週も本当に色々とご好評いただきました(笑)

笑うことは大事です。
免疫が上がるという。
色とありますけれども笑顔で笑っていきましょう。
少しでも笑いのお手伝いをすべく、今日も珍盤・奇盤特集でございます。

でも、その前に夏が始まりましたので、いつもの年と同じように私の夏の歌をお聴きをいただければと思います。

LOVELAND, ISLAND / 山下達郎 



 


DO YA THINK I'M SEXY / THE KGB CHICKEN 

というわけで先週に引き続きまして『珍盤・奇盤特集 Part 2』でお届けします。
やっておりますと、きりがないんです、これ(笑)
なにをかけようか、あっこれを入れると、これをかけられないっ。
そういう感じでございますが。
20年ぶりぐらいに登場しました「The KGB Chicken」
これは別名と言いましょうか、サンディエゴ・チキンと呼ばれる、いわゆるスポーツマスコットです。
鳥さんの。
そうした、今はああいうスポーツマスコット、野球でもですね、サッカーでもたくさん出てますけど。
それの先駆と言われてますが、70年代の半ばぐらいに出てきまして。
サンディエゴのそうしたスポーツマスコットとしてですね、いろんなスポーツに使われまして。
このKGB Chickenという名前は、サンディエゴのFMラジオ局の「KGB FM」っていうのがありまして。
ここからとったそうでございます。
これライノのコンピレーションアルバムに入って83年に発表されまして。
78年のロッドスチュアートの「Do Ya Think I’m Sexy」のカバーです(笑)
今日はこれで始めてみました。

 

まずはですね可愛いやつ。
最近手に入れたんですけど、ずっと欲しかったやつなんです。
吉永小百合さんのですね1967年のシングルでございます。
珍盤・奇盤というわけじゃないんです。
別に普通にやってらっしゃるんですけども、今聞くとですね、なんかこう突破しちゃってるんですよ(笑)
聴いていただければ、分かりますけども。
こういうの好きなんです、私。
タイトルが「恋の歓び」
作詞は佐伯孝夫さん、作編曲は鈴木邦彦さん。
佐伯孝夫さんは、吉永小百合さんの「いつでも夢を」とかですね一連の大ヒット曲を全部書いてらっしゃる方ですけども。
それが、新世代の鈴木邦彦さんとくっついたという。
実は私、鈴木邦彦さんの隠れファンでございまして。
「天使の誘惑」「恋のハレルヤ」「長い髪の少女」「銀色のグラス」
全盛期の鈴木邦彦さんの曲で、曲よし、歌もちゃんと歌ってるんですけど、今聴くと、皆さんどうお感じになるでしょうか。
スクールメイツと一緒にやっているパフォーマンス。
吉永小百合恋&スクールメイツ「恋の歓び」

恋の歓び / 吉永小百合 

フェイドアウトがミソなんですね、ええ。
この時代だと先週のマーガレットちゃんみたいにジャン(とギターを弾く)で終わる。
これはフェイドアウトする。
この根拠がよくわかりませんけれど、じわじわ来ません? これ。
高度成長期の明朗な空気がたっぷり詰まってる。
しかもグループ・サウンズ全盛期ですからね。
GS仕立ての吉永小百合さん。
むかーしから欲しかったんです、これ(笑)。ついに手に入れました。すごい(笑)
次行けるかっていう気がしますね

 

お次は、これは有名な逸品でございます。
こうした珍盤奇盤ですと、かなりの頻度でかけられます。
名前が太子乱童という、本名塩川篤雄さんという方でございますが。
カラオケとかそういうものは普通なんで、いい曲なんです。
作者のデータがちょっと調べて分からないくらいの人なんですけど。
いい曲なんですけれども、何か加山雄三さんみたいな曲調のところもありますけれども。
でもこの歌手の人はですね、途中でキャラが豹変するんです。
なんで、そうなのかってのも、わからないんですけども。
これも聴いていただくしかない(笑)
太子乱童 1970年たった一枚のキャリアのシングルございます。

愛の絶唱 / 太子乱童 


汗かいてくるんですよ、これ聴いてると。
テイチクとかですね、クラウンとかですね、ミノルフォンとか、そういうとこはですね、快作が多いんですが(笑)

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先週は、「和もの」一辺倒でございました。
最近、そういう傾向になるんですけど。
やっぱりその歌詞がわかりやすいとこですね。
そういうようなものなので。
最近やっぱり僕の番組だけじゃなくて、いろんなとこで、こういう企画やっておりますので。
「あ~れこれ聞いた」とかですね「これは前やってた」とかですね。
私、こうした珍盤奇盤ものではですね、草分けでありますので、日本の。
76年にオールナイトニッポンで二部やってた時からやってます。
そういう意味では、元祖のひとつでこざいますので(笑)
なので今日はちょっと、洋物も少し混ぜて行ってみたいと思います。
アメリカのこうやって珍盤・奇盤ものですね、やっぱり頂点に立ちますのがチーチ&チョン。
リチャード・チーチ・マーチンとトミー・チョン。
この二人のですね、数々の名作でございますが。
たくさんございますけれども、あんまり過激な(笑)でも全部過激か。
今日は1972年の作品でございまして。
「シスター・メアリー・エレファント」
これはですね、いわゆる学級崩壊のハイスクールに、非常勤でですね、きましたシスター。
メアリー・エレファントというシスター。
このおばさんが、シスター・ロゼッタ・ストーンがですね休暇で休んで、それの代役で来たんですけれども。
この生徒が、もう不良ばっかりでですね。
大騒ぎしますと、この人がキレるわけですね。
キレつつ「ナイフ、こっちへよこしなさい」ってナイフが飛んできたりですね。
「夏休みの過ごし方」っていうことのエッセイを読むという。
生徒に読ませるんですけど、その読ませた生徒もまたひどいんです。
それでまた怒るというですね。
今度は、自分が詩読み始めると、生徒がみんな寝てしまうという。
それでまた今度はキレるというですね。
このキレる感じの繰り返しという、これで笑わせるという。
ただし、この生徒も先生もですね、全部このチーチ&チョン二人だけで全部やってるという、そういうのがミソであります。

SISTER MARY ELEPHANT / CHEECH & CHONG 

チーチ&チョン、あまりにも有名な1972年の「シスター・メアリー・エレファント」
これ、シングルカットされてチャートに入りました。
ずっと「シャット・アップ」だったのが最後は「ウェイク・アップ」。
これがオチでございますね。

 

夏木マリさん1986年のアルバム「婦人クラブ」という、これ名盤なんで。
夏木マリさん好きでですね。
僕と同じ歳なんですね。
このアルバム、いつかかけようと思てたんですけど、ちょうどいいので。
リクエストいただいたのが「愛人マンボ」
本当はですね「東京グルマン・ナイト」というですね、そっちのバブリーな曲にしようと思ってたんですけども、リクエストいただきましたので、これでいきます。
ねじめ 正一さん作詞、服部克久さん作曲、編曲若草恵さん。
そうそうたるメンバーでございます。
しっかりしたトラックでございます。
こういうのを、かけるとですね、また眉をひそめる方がですね、いらっしゃるかもしれませんけど。
洒落なんです、洒落。
こういうのを鷹揚に笑い飛ばさないと、世の中平和にならない。

愛人マンボ / 夏木マリ 

夏木マリさん1986年のアルバム「婦人クラブ」から「愛人マンボ」でございました。
泉谷しげるさんとのデュオとかありますが、それも面白いんですけどね。
あんまり超絶なのばっかやったら、あれなんで。

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阪神のトーマス・オマリー選手。
この人のあまりにも有名な「六甲おろし」ですね。
音痴レコードの最たるものというあれですけど。
94年のCDでございますが。
星野源さんと3年ほど前に民放連のですね、番組をやりました時にこれをかけまして。
その後ずっとリクエストの山が続いてるんですけどもですね。
どうしても勇気がなくてかけられないって、いいましょうかですね。
でしたけど珍盤奇盤ですので。
ディレクターの山岸君が聴きたいと、ご所望なので。
トーマス・オマリー、あまりにも有名な1994年の「六甲おろし」

オマリーの六甲おろし / トーマス・オマリー 


しかしこれ、歌をOK出したディレクターの顔が見たいっていうかですね。
オマリー選手っていうのは、野球選手としては、全然一流の人なのに。
このレコーディングで、これだけしか聞かないと、なんかすごいアホタレみたいな印象を受けて(笑)
かわいそうですよね、これね。
94年のトーマス・オマリーの「六甲おろし」
あまりにも有名で。
私の知り合いは阪神ファンがいるんですけれど、カラオケ屋行ってこれを真似する人がいるっていうね。なんかもう倒錯してますね。
すごかったですね(笑)

 

今日の最後は、これ、僕すごく好きなやつでですね。
西郷輝彦さんの1973年のシングル。
ローリング・ストーンズがですね、ドラッグの関係で来日できなかった、その時に作られた歌で。
私の珍盤奇盤では、常連の藤本卓也さんていう人、
この人の作詞・作曲・編曲という恐ろしいナンバー。
我々の世代でしたらビビビとくるというですね。
それを西郷輝彦さんが歌ってるという。
やっぱり一流の歌手が歌わないと面白くないという、そういうアレでございます。
今日は、吉永小百合、夏木マリ、西郷輝彦
一流どころがずらっと揃って珍盤奇盤、また機会がありましたら。
西郷輝彦さん73年の「ローリング・ストーンズは来なかった」
珍盤奇盤ご清聴ありがとうございました。

ローリング・ストーンズは来なかった / 西郷輝彦 

 

<了>