おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 2020年08月2日「珍盤・奇盤特集」書き起こし

オンエアされた曲に関する達郎氏のコメントを書き起こしています(一部要約あり)。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。リンクを張っている音源は、オンエアされた音源とは異なることが多々あります。

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1. 悲しきハート / 弘田三枝子 '63
2. ウブウブ(リンダ音頭) / 山本リンダ '75
3. ゴジラ音頭 / ビクター少年民謡会 '84
4. 逢えば好き好き / マーガレット with バニーズ '68
5. ミミの甘い生活 / 沢久美 '70
6. ハイティーン・ゴーゴー / 森本和子 '66
7. サウスポー / 少年探偵団 "恐怖の人間カラオケ" '79
8. 呆阿津怒哀声音頭 / 蘭越ジミー "レッツ・オンド・アゲイン" '78

 

こういうご時世ですので、番組のほうも辛気臭くやってもしょうがないので、こういうご時世を笑い飛ばすべく、久しぶりに3年ぶりに、今日は『珍盤・奇盤』
サンデーソングブック恒例の『珍盤・奇盤特集』お届けします。
音を仕込んでですね、やってたら、パソコンがとんでしまいまして(笑)
それまで、リマスターしてたヤツ、昔かけたヤツと重複するヤツもあるんですけども。
こういうようなのは、何度聴いても面白いのでですね。
サンデーソングブック、自信をもってお届けいたします『珍盤・奇盤特集』
日曜の午後のひと時、たいへんな世の中でございますけれども、笑い飛ばすべく、珍盤・奇盤特集。
最高の選曲と言わるかどうか、わかりませんけども(笑)

 

悲しきハート / 弘田三枝子 


さて、弘田三枝子さんがお亡くなりになりました。
戦後最高の力量を持つシンガーの一人の方でございますのに、こういうご時世もあってでしょうかですね、ほとんどメディアには上りません。
本当に残念なことであります。
また日改めて特集なり、なんなりしてみたいと思いますが、竹内まりやさんが納涼夫婦放談に来た時に、もうちょっと掘り下げていってみたいと思います。
今日、追悼の意味で一曲だけ、頭に。
1963年の弘田三枝子さん作品で、オリジナルはスーザン・シンガーズというイギリスのシンガーが歌った「Lock your heart away」という曲なんですけれど、このオリジナルより、はるかに弘田三枝子さんのほうが優れたバージョンであります。
いわゆる和製ポップスという範疇ですけれども。
作詞が「みナみカズみ」さん、安井かずみさんですね。
1963年の弘田三枝子さんの16歳とは思えない素晴らしい歌唱力「悲しきハート」

 

3年ぶりになりますが、珍盤・奇盤特集。
昔はよくやりましたけども、ここんとこ、ツアーが忙しいので、ネタを探す時間がなかったという(笑)
久しぶりでございますが、お楽しみいただければと思います。
夏始まりましたので、「音頭もの」で始めたいと。
まずは、珍盤・奇盤常連の山本リンダさん。
1975年の31枚目のシングルだそうでございます「ウブウブ」
「リンダ音頭」という副題がついております。
作曲加瀬邦彦さん、編曲萩田光雄さん。
なので、いつもの山本リンダさんの超絶さが、少し弱められてるというですね。
でも加瀬さんの方が、逆にその超絶さに少し寄ってきているという感じがいたしますが(笑)
ウブウブ(リンダ音頭) / 山本リンダ 



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続きまして、これも音頭ものでございます。
季節柄でございます(笑)
1984年にですね、ビクターが制作いたしました。
ビクター少年民謡会という、よく分かりませんけど。
ゴジラ音頭という、ゴジラの音頭でございます。
曲を書いているのは、高田弘さんという方で、この方は編曲家としてたいへん有名な方で、代表作は、ちあきなおみさんの「喝采」でありますとか、麻丘めぐみさんの「芽ばえ」でありますとかですね。
アレンジャーとしては大変有名な方でございます。
この方が作曲されました。
ゴジラ音頭 / ビクター少年民謡会 

1984年、ビクター少年民謡会とクレジットになってますけれども(笑)、歌ってるのは大人ですね。
でも伊集加代子さんじゃないですね、声がですね。誰でしょうね、これね。
ゴジラ音頭。ゴジラ生誕30年で、映画とかゲームとかいろいろ出た年であります。その一環でございます。

 

番組の冒頭でも申し上げましたけども、あまりブラックなものもですね、世相が暗いので。罪のないやつ。
でも珍盤奇盤というものはですね、狙ったやつは面白くないんですよ。
本気でやってんだけど、ずれてしまってるとかですね。
どっかにボコッと穴が開いてると言いましょうかですね。
そういうものは、やっぱり時の試練に耐えていく、と言いましょうかですね。
ですので、コメディアンのレコードとか、ほとんどかけたことがありません。

 

70年代、80年代、60年代に戻ります。
これも、そした珍盤奇盤のファンでは有名な一作でありまして。
歌っておりますのがマーガレットという女の子。
本名マーガレット・リー・バレットというハーフの女の子ですけれども。
この人の歌にですね、寺内タケシさんが作編曲しまして。
寺内タケシとバニーズのバッキングなので、演奏はもう超一流ございますが。
それに乗っかった、このマーガレットちゃんの歌がですね、何と言いましょうかですね、お聴きいただければわかりますけれども。
逢えば好き好き / マーガレット with バニーズ 

 

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次のこれも、いわゆる珍盤・奇盤という世界では、大変有名な作品でございます。
大体古い曲はですね、もう絞られてくるんですよ。
時の試練に耐えるものっていうのはありますので。
演奏も重要です。
コンセプトも重要ですしね。
そういう意味では、狙っているんだけど、外してるといいますかですね。
真面目にやってんだけど、外れてるって言いましょうかですね。
外れ方の度合いといいましょうか。
ぐずぐず言わないでいってみましょう(笑)

歌っておりますのは、沢久美さんというポリドールの会社の方ですけれども。
この方が、70年に発売しました2nd シングルでございます。
あまりにも有名な一曲でございます。
書いております方が、信楽順三さんという、この方は、私の珍盤奇盤では超常連でございます。
アレンジしております早川博二さんとはペアでですね、数々の超絶名作を作った方でございます。
この信楽さんという方、一番有名なヒット曲は狩人の「アメリカ橋」ですかね。
でもそれよりも、こうした超絶作品の方が、今では知られております。
1970年、沢久美さん「ミミの甘い生活」
ミミの甘い生活 / 沢久美 

 

あの男の人の吐息がですね、今だったらサンプリングで簡単に出来ちゃうんですけどですね。これは、人力でやるから笑えるんですね。
ジワジワ、ジワジワしみてくるという。
もう名作ですね、これ(笑)すごいですね。
まったく余談なんですけど。
沢久美さん、2015年にですね、平浩二さんに書いた作品が盗作問題で、そんなもんで名前がでてきてしまいます。
余談でございます。

 

お次は、コロンビアの歌手の森本和子さんという方の作品。
1966年の作品でございます。
作詞吉岡治さん、作曲船村徹さん、編曲森岡賢一郎さんという素晴らしい陣容でございますが。
その曲に乗っけて、なぜか歌だけ妙に突き抜けるという、この感じをですね、お楽しみいただければと思います。
ハイティーン・ゴーゴー / 森本和子 

 

この番組で常連でございますが、珍盤奇盤の頂点に立つ作品でございます。
少年探偵団。1979年の6曲入りのEPでございます。
「恐怖の人間カラオケ」というタイトルはついておりますが。
この少年探偵団、私の珍盤奇盤でしょっちゅうオンエアしておりますけれど、劇団の方々のですね、ステージネタをレコーディングしたというものらしいです。
川戸貴文さんという少年探偵団という劇団をですね主宰していた方。
2009年にお亡くなりになっておられますけれども。
この方のリーダーシップで、やられたパフォーマンスでございまして。
ジャケットに男性5人、女性1人。ホットパンツの女性が1人入っておりますがですね。
歌は普通なんですけども、後ろがいわゆるアカペラでございます。
ハモネプと言いましょうかですね。
そういうボイパと言いましょうかですね。
そういうものという、あれですけれども(笑)
「有頂天」のケラさん、それから「ナイロン100℃」のケラさんが参加していたという情報なんですけども、このレコーディングには参加してないということが、今は、わかっております。
御託いいから(笑)聴きましょう

サウスポー / 少年探偵団 "恐怖の人間カラオケ" 

またこの先もかかりますよ、何年かしたら(笑)
永遠の、これはすごいですね。

 

今日の最後は、音頭もので終わりたいと思います。
音頭ものといえば大瀧詠一さんの「レッツ・オンド・アゲイン」ございます。
「レッツ・オンド・アゲイン」で最も超絶なのは、蘭越ジミーこと布谷文夫さんが歌うところの「呆阿津怒哀声音頭」。
長いですけども最後までお聴きをいただければ、伊集加代子さんが「長い曲だね、これ」
これが一番笑えますから(笑)
呆阿津怒哀声音頭 / 蘭越ジミー "レッツ・オンド・アゲイン" 

<了>