おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



miwaのミューズノート ゲスト:槙ようこさん 書き起こし(前半)

NHK-FMで毎週火曜日オンエアされている「miwaのミューズノート」。
10月18日のゲストは漫画家の槙ようこさん。その二人の対談部分を書き起こしました。
こちらは前半部分です。

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miwa:槙先生はラジオ初出演ということで、無茶苦茶貴重な機会を頂きました。ありがとうございます。聞くところによるとデジタル化が進んで、アシスタントさんともデータのやりとりで、普段しゃべる機会がないとか。

槙:そうなんです。ひさしぶりにしゃべります(笑)

miwa:漫画家さんも働き方が変わってきているんですね。

槙:ひさしぶりにしゃべるのに、それがラジオっていう(笑)

miwa:私は大ファンで、飼っているネコちゃんの名前まで知っているというマニアックなファンですが、リスナーには男の子もいるので、先生の紹介を。
1999年に高校2年生で「りぼん」にデビューされた。これはけっこう衝撃で、高校生が漫画家になれるんだあ、と。私、小学生でしたが、あこがれてました。「ソラソラ」とか「あたバン」とかを経て2002年に連載を開始した「愛してるぜベイベ★★」が大ヒット。アニメ化もされ代表作の一つですが、現在は「きらめきのライオンボーイ」を連載中です。
私が知ったのはデビュー当時でしたが、絵も可愛いし、物語も女の子がカッコイイというか、強いじゃないですか。それが大好きで。逆に槙先生は私のことご存知ですか。

槙:もちろんです。

miwa:ホントですかあ!

槙:デビューのころから、すごい印象的でした。デビュー曲が主題歌のドラマも毎週見てました。

miwa:えーーっ!「泣かないと決めた日」を。

槙:なんだろう、この人って。

miwa:夢みたいな。不思議ですね。ありがとうございます。
ここで先生からお気に入りのmiwa曲を選んでもらいました。

槙:「ミラクル」です。いつも自分の可愛いセンサーに引っかかるものを探してるんですけど、テレビで新曲の「ミラクル」が流れたときに、なにこれ可愛い!と思って。それで一気にはまってmiwaさんの曲を買いあさりました。全部。

miwa:信じられない!


miwa:これが可愛いセンサーに引っかかったということですが、センサーが選ぶ基準とかあるんですか。

槙:人でもモノでもなんでも。

miwa:それを携帯とかに入れるんですか。

槙:自分の中に入れる。取り込むという感じですね。

miwa:それが作品に生きてくると。

槙:楽しい気持ちになるのが一番大事なので、それが作品に生きてるのかもしれないです。

miwa:楽しいな、キュンてことですか。

槙:キュンって、そうですね。

miwa:それで最新作「きらめきのライオンボーイ」についてお聞きしたいのですが、これをはじめて読んだときに主人公の名前が、みわちゃんというキャラクターで、少女漫画が大好きでマンガの中のキャラに恋をしているような女の子で、無茶苦茶親近感があって共感しすぎて。前髪もパッツンでロングヘアーで、私みたいだと勝手に思って読んでたんですが、これはどのように誕生したんでしょう。

槙:みわっていうのは、ハマったというので潜在意識の中にいて、名前はすんなり決まって。
主人公の性格みたいなのは、前作の連載が

miwa:「ロマンチカクロック」

槙:くわしい(笑)

miwa:これも大好きで。

槙:自分に自信があって心が強い女の子が主人公だったので、今回は逆の女の子を描こうと思って。

miwa:自信がちょっとなかったりとか。

槙:そうですね。でも意識次第で前を向いたら幸せに近づくんだよというメッセージを込めて、みわを描こうと思いました。

miwa:お風呂でひらめいたということですけど。

槙:(笑)そう。お風呂でみわが現れて。あ、これを描こうと。

miwa:ずっと考えていて、たまたまお風呂で。

槙:そうですね。急にぽんとキャラというのは現れてくるんですけど。

miwa:このみわというのは、私miwaが関係あるわけじゃなくて、たまたまキャラが全体的にかぶったということですね。

槙:潜在意識ですね。大好きでずっと聞いていたので。寝ても覚めても。

miwa:前回の「ロマンチカクロック」のときに。

槙:そうです。

miwa:その主人公、杏花音ちゃんですけど、私と性格がすごく似てるんです。負けん気が強くて元気で、話がぽんぽんどっか飛んでっちゃう。回りの人がケアしないとみたいな。行き当たりばったりで。
今回のは、自分に自信がなかったりとかするのを、マンガのヒーローにそっくりな男の子、桐敦くんが現れて、現実にいたら完璧すぎるだろうと。どうやってこんなキャラを考えたのかなあと。

槙:いて欲しいなという思いを込めて。どっかにいるだろうと思って描いています。

miwa:まさか学生時代にこんな子が。

槙:いて欲しかったですが、いなかったですね(笑)モデルがいるわけじゃなくて。

miwa:女の子慣れしてないはずなのに、女の子の気持ちがばっちりわかるという。
あと私のお気に入りのシーンで、笑心(にこ)ちゃんという主人公の親友が落ち込んでいるときに、二人で家に行って励ますのに、「桐敦くんも手伝って」と言ってみわちゃんが、彼氏である桐敦くんに笑心ちゃんの髪を巻かせるというシーンがあって。ふつうは男と子は絶対できないだろうと。コテで巻けます?そんなことをやっちゃう彼の優しさとできすぎる感じ。これはどういうときに思いつくのだろうと。

槙:そうですね、いないですかね(笑)巻いてくれたらうれしいじゃないですか、女の子として。そういう気持ちで。

miwa:他のマンガでは見ないシーンなので、私はツボに入って。

槙:うれしいです。でも、見せ場じゃないちょっとした小ネタを描くのが好きなので、気づいてもらえてうれしいです。

miwa:もう一つは桐敦くん家にみわちゃんが行ったときに、服を借りて、男の子の服ってだぼだぼじゃないですか。そのときに後ろを折り折りしてあげるんです。何この優しさ!できないよ普通は、と。また私のツボをおしてくれました。

槙:そんな細かいところまで見てもらって。それもお気に入りのシーンだったので、言わないけど、このシーンいいなと思って描いてたので。
やって欲しいですよ。うれしいですよね。

miwa:現実にいたら完璧すぎ。友達から冷やかされたときも「応援しろよ」と堂々としている。「好きじゃないよバーカ」みたいな主人公が多いじゃないですか。現実でも女の子慣れしてない男の子って隠そうとしたり、好きじゃないって言ったりする子が多いと思うんですけど、それを応援しろよ、ってカッコいい。

槙:とても熱く語ってもらって、ありがとうございます。

miwa:ちょっとしたところを描くのが好きということで、ストックしているんですか。

槙:普通に、こういうのを描こうとポーンと出てきたのを描くという感じです。

miwa:じゃあぜひmiwaのライブに行くというシーンを描いて欲しいです。たまたまもらったチケットでもなんでもいいので。

槙:じゃあ番外編で描きます(笑)

miwa:やったああ!

槙:でもどういう流れで行くんだろう。

miwa:例えば笑心ちゃんが行けなくなって。

槙:行くという設定にします。。。いいんですかね。

miwa:DVDお渡ししますので、参考に。ライブもぜひ来ていただければ。
で、その「きらめきのライオンボーイ」をイメージした曲に、たまたま私は「ミラクル」を選んでいたんです。先生も選んでくださってたんで、今度は洋楽から選んでみて、カーリー・レイ・ジェプセンの「I Really Like You」のM.Rod Remixというのがあって。もし「きらめきのライオンボーイ」がアニメ化されてテーマソングになったら素敵なんじゃないかという妄想のもと、選んでみました。

 

書き起こしおわり

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ブログ主的には、M.Rod Remixってのがグッドチョイス。余談ですが、あとBleachers Remixってのもあります。(そもそもここは音楽メインのブログです......(^^♪)


#この項おわり

 

後半はこちらです

bakoji.hatenablog.com