紅白歌合戦への初出場が決まったSuchmos。
かつてJ-WAVの番組「THE KINGS PLACE」で彼らがナビゲーターを努めていたとき、Suchmos一押しの名盤を紹介するコーナー「Suchmos The Essence」があった。
そこで“死ぬほど聴いた”と紹介されていたのが、Samuel Purdeyの1999年のアルバム「Musically Adrift」である。
Samuel Purdeyは、初期ジャミロクワイのツアードラマーだったバーニー・ハーレーと同じくジャミロクワイのファーストアルバムに参加していたギタリスト、ギャヴィン・ドッズによって結成されたイギリスの2人組ユニット。
アルバムはこの1枚こっきりなのだが、そのサウンドはもろにジャミロクワイ&スティーリー・ダン。洗練度が高く耳馴染みのいいアーバンなサウンドが満載だ。
リリース当時からスティーリー・ダンの影響を指摘する声は多かったが、彼ら自身もそれを狙っていたようだ。
初期スティーリー・ダン作品に名演を残したギタリスト、ランドール・エリオット、「GAUCHO」やドナルド・フェイゲンの「The Nightfly」で歌っていたフランク・フロイドも参加。
主役の2人は前に出すぎることなく、アンサンブル重視のサウンドデザインに徹している。そこが良い。
スティーリー・ダンが好きな人はもちろん、Suchmosのファンにも聴いてほしい一枚である。
この盤は2009年にリマスターされ再発されたもので、ボートラが加えられている。
1. Whatever I Do
2. Valerie (Extended version)
3. Lucky Radio
4. Only When I’m With You
5. I Can’t Move No Mountains
6. Late For The Day
7. One Of A Kind
8. Santa Rosa (Extended version)
9. Soon Comes Another
10. Bitter With The Sweet
11. Help Me See (Bonus track)
#この項おわり