おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2022年2月13日『リクエスト特集』

曲の紹介部分を要約して記載しています(青文字は書き起こし)。ネットに音源があるものは貼り付けていますが、必ずしもオンエアされたものと同じではありません。

 

1. JUNGLE SWING / 山下達郎 "オーパス" '93
2. DYNAMITE / CLIFF RICHARD '59
3. EVERYTHING THAT TOUCHES YOU / THE ASOOCIATION '68
4. DIFFERENT STROKES / SYL JOHNSON '67
5. HALF THE WAY / CRYSTAL GAYLE '79
6. PIECE OF MY HEART / ERMA FRANKLIN '67
7. IS YOU IS OR IS YOU AIN'T MY BABY / LOUIS JORDAN '44
8. L'ECLISSE / COLLETTO TEMPIA & ORCHESTRA '62
9. BLUE VALENTINE'S DAY / 山下達郎 "未発表 DEMO"

 

番組の方は、みなさんのリクエストカードに助けられまして、今日もリクエスト特集でございます。
2月の真ん中、バレンタインの前の日でございます。
女子社員の、一月後がこわい。
今日は人数をさけて、代表者が。これもまた、こわいですね。
ぐずぐず言ってますが(笑)

今日の1曲目は、1993年のシングル「JUNGLE SWING」

JUNGLE SWING / 山下達郎


辛気臭いご時世なので、景気よく、ふっ飛ばせという感じで。
まずはクリフ・リチャード、1959年のヒット・ソング「DYNAMITE」。
イギリスでは16位だったが日本ではすごくヒットした。
DYNAMITE / CLIFF RICHARD


アソシエイションの1968年、全米10位「EVERYTHING THAT TOUCHES YOU」、邦題「恋にタッチは御用心」。
私がアソシエイションのアルバムでいちばん好きなのは『BIRTHDAY』で、論を俟たない名作。
このアルバムに収められている曲。
ジョー・オズボーンのベースが素晴らしい。
EVERYTHING THAT TOUCHES YOU / THE ASOOCIATION

 

また訃報が飛び込んできまして。シル・ジョンソン。
シカゴで活躍しまして、その後ハイ・レーベルで南部に行きまして。
南部生まれなんですけど、シカゴで60年代のリズム&ブルースをかなり引っ張った人であります。
日本にも、何度か来日しましたけれども。
85歳だそうでございます。
ちょうどリクエストいただきました。
私が高校のとき、福田一郎さんのパックインミュージックを聴いておりましたら、このシル・ジョンソンが紹介されまして。
それが「Different Strokes」という有名な曲ですけれども。
1967年 全米R&Dチャート 17位
これでもう、ノックアウトされまして、これ、自分のお金を出してシングルをレコード屋さんで買った1枚であります。
以来、シル・ジョンソンはずっとハイ・レーベルまで追っかけ続けて、私の大好きなシンガーとなりま
した。
今聴いてもですね、あの高校生のときの感動がよみがえります。
 DIFFERENT STROKES / SYL JOHNSON


超常連のリスナーからのリクエストでクリスタル・ゲイル。
彼女はカントリー系の人でロレッタ・リンの妹。
1979年、全米15位の「HALF THE WAY」
HALF THE WAY / CRYSTAL GAYLE


アーマ・フランクリンはアレサ・フランクリンの妹。
この曲は1967年、全米R&Bチャート10位。
翌年1968年にアーマ・フランクリンのファンだったジャニス・ジョップリンがカヴァーしてヒットした。
作曲とプロデュースはジェリー・ラゴヴォイ。
PIECE OF MY HEART / ERMA FRANKLIN

 

 

リスナーから『突然ですが、私たちの年代が幼少時に見ていたマンガの「トムとジェリー」にために出てくるブルドックのスパイクが、トムを捕まえた時、トムをベースの代わりに弾きながら歌ってるシーンがありましたが、その時にスパイクが歌っている曲がわかれば、今度流してください。おそらく何曲がありあそうです。50年代から60年代にかけてのヒット曲ではないかと思います』
「トムとジェリー」に関しては、データがちゃんとしておりますのでですね、調べました。
スパイクがトムを捕まえてベース代わりにして歌っているという。
その回のタイトルが「ソリッド・セレナーデ」、「恋ははかなくて」
日本でオンエアしたときのそれですけど。
そこでかかってたのがルイ・ジョーダン。
ジャンプ・ミュージックの大御所ですけども、1944年の作品です。
「Is You Is Or Is You Ain’t My Baby」
「Follow the Boys」というミュージカル映画の中で歌われ、これを「トムとジェリー」が引用して、ものすごくヒットした曲なので、映画をみてる人は、映画を知ってるという、そこがミソだと。
ついでだから、かけてしまいましょう。
 IS YOU IS OR IS YOU AIN'T MY BABY / LOUIS JORDAN

 

『太陽はひとりぼっち』で、主演のアラン・ドロンと共演した女優のモニカ・ヴィッティが、2月2日に亡くなった。
リスナーから『太陽はひとりぼっち』に追悼のリクエスト。
主題歌はミーナだが、日本でヒットしたのはコレット・テンピア楽団。
これは、ビクターの編曲家、寺岡真三さんがスタジオ・ミュージシャンを集めてレコーディングしたものだ。
 L'ECLISSE / COLLETTO TEMPIA & ORCHESTRA


今日の最後なんですけど、明日バレンタインデーなので、毎年この季節になると大瀧詠一さんの「Blue Valentine’s Da」のリクエストがたくさん来るんですが、私、自分で「Blue Valentine’s Day」の弾き語りの音源というのがありまして、何回かオンエアしたことがあります。
そっちの方も、リクエストたくさん頂いておりまして、大瀧さんの方もリクエストたくさんいただきましたけれども。
去年、大瀧さんだったので、じゃ、今年は私のでいってみようかという。
21世紀入った頃に、ライブでやるので、それを家で一所懸命練習した、それのアレが出てきましてですね。
つたないんですけども、歌いだしがですね、一瞬
♪ きょう おう 
ここのへんが大瀧さんに似てますからですね(笑)
今年は私のデモ・バージョンで、弾き語りバージョンで「 Blue Valentine’s Day」
BLUE VALENTINE'S DAY / 山下達郎 "未発表 DEMO"

<了>