おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック 2021年10月31日『ベタリク(ベタな曲のリクエスト)』

達郎氏による曲の解説部分を要約して記載しています(青字部分は書き起こし)。ネットに楽曲データがあるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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1. PLASTIC LOVE / 竹内まりや 
2. BORN IN THE U.S.A. / BRUCE SPRINGSTEEN 
3. (I CAN'T GET NO) SATISFACTION / THE ROLLING STONES 
4. SHERRY / THE FOUR SEASONS 
5. BITTERSWEET SAMBA / HERB ALPERT'S TIJUANA BRASS 
6. MR.LONELY (JET STREAM VERSION) / FRANK POURCEL GRAND ORCHESTRA
7. LOVE STORY / ANDY WILLIAMS 
8. BRIDGE OVER TROUBLED WATER / SIMON & GARFUNKEL 

 

先週に引き続きまして、サンソンおなじみ「ベタな曲のリクエスト」
大ヒット曲、どなたでもご存じの、そういうような曲を選びまして。
いつもはカルトでオタクなサンソンでございますけど、全然逆の、真逆のベタな曲のリクエスト。
略して「ベタリク」
先週に引き続きまして、今週もPart.2でございます。

今週も山のようにですね(笑)いただきました。
今週も、ほんとに、これかかるのかっていうような曲がかかります。
ディレクターの山岸くんがですねウケております。
曲をチェックしてるたびにウケているという、そういう感じで。
リスナーの皆様にもウケていただくことを願いつつ、日曜の午後のひととき、本日もすてきなオールディーズソングでお楽しみをいただきます。

有名曲でございますけれども、音質は、そのへんでいってるCDを、ただかけてるだけじゃ、ございません。
古い音源ですので、最新の新譜と比べますと、音圧の差が歴然なので、それをちゃんとリマスターして、そろえてお届けします。
新譜にも負けない音圧で、60年代、70年代、80年代の音楽をお聴きをいただきます。
最高の選曲と最高の音質をめざしまして、本日も山下達郎サンデーソングブック、ベタな曲のリクエスト、お楽しみいただきます。

今週11月3日、水曜日、祝日でございますが、竹内まりやさんの「PLASTIC LOVE」のアナログ12インチ・シングルが発売となります。
もともと1984年にクラブミックス、いわゆるエクステンディッドバージョンですが、クラブミックスを道楽で作りまして、そのときに12インチ化して発売したものですけれども。
当時のジャケットから変更してまして。
最近よくネット等でご覧いただきます80年代の「Sweetest Music」のジャケットを使っております。
これが最近では「PLASTIC LOVE」と切っても切れない仲となってしまいました。
これを使いまして。
オリジナル12インチはクラブミックスのB面がリミックスのバージョンだったんですけれども、今回は「PLASTIC LOVE」の84年に発売されましたオリジナルのミックスで12インチ化しました。

アナログのご要望がすごく高かったので、待望の12インチ化でございます。
同時に1984年の「バラエティ」、87年の「リクエスト」、このアナログ盤、30周年記念盤は2枚組の重量盤でございましたけれども、オリジナルの仕様に戻してまして、1枚組での同時発売となります。
それぞれ完全限定商品でございますのでご希望の方はお早めに。
というわけで今日の頭は11月3日発売「PLASTIC LOVE」12インチシングル。
本日は、その12インチから直接デジタルプロセッシングしてお聴きをいただきます。
アナログ12インチの奥行をお楽しみいただければと思います。
PLASTIC LOVE / 竹内まりや 

 

ブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」
1985年、シングルカットされまして、意外なことにシングルは全米9位なんです。
ところがアルバムはですね1位を7週間続けまして。
総売り上げ2000万枚という、80年代に最も売れたアルバムの一枚になりました。
非常に暗鬱な、ベトナムから10年経った暗鬱な内容の歌ですけども、絶唱といいましょうか、絶叫といいましょうか。
でも意外なことに、このレコードあんまり音が良くないんですよね。
アナログ盤まで戻りましたけど、なんか少し薄いという感じで。
一所懸命リマスタリングしました。
そっちの方が時間がかかった。選曲より(笑)
BORN IN THE U.S.A. / BRUCE SPRINGSTEEN


先週ビートルズがかかって驚きのお便りがたくさん頂きました。
ビートルズとくれば、ローリングストーンズと相場が決まっておりまして。
ストーンズはアメリカ・ツアーを行っているのですが、代表曲のひとつである「ブラウン・シュガー」は一回も演奏していません。人権団体が歌詞に抗議があったようです。
で、今日用意したのは「サティスファクション」なので、「ブラウン・シュガー」機会があれば、またかけましょう。
やっぱり、ベタといったら「サティスファクション」でしょう。
1965年、全米1位を4週続けました、ミリオンセラー。
ローリングストーンズ、初期の代表曲「(I Can’t Get No)Satisfaction」
超有名だけど今までサンソン29年で、実は一回もかけたことがない。
 (I CAN'T GET NO) SATISFACTION / THE ROLLING STONES

 

この曲もサンソン29年の歴史で一度もかかったことがない。
フォー・シーズンズ、1962年のデビュー・ヒットにして5週連続ナンバーワンを続けたミリオンセラー。
お馴染み「SHERRY」。
SHERRY / THE FOUR SEASONS


久しぶりのベタリクなんですが、先週もちょっと申し上げましたが、やっぱり30年近く番組やっておりますと、始めたころはですねベタリクといいますと、ほんとに私の世代の方々のリクエストをいただきまして、わりとまとまるんですけども。
さすがに30年近く経ちますと、リスナーの方の年齢の幅が広がっているので、ベタとかベタじゃないということのアレが広がりすぎちゃって。
ただ私の世代にとっては、やっぱり60年代70年代が中心になりますので、どうしてもそっちに偏るのは仕方がありません。
90年代のオールディーズソングを聴きたい方は、その世代の方の番組でお楽しみいただければと、思っております。

そうしますと、結局コマーシャルのタイアップとかですね。
あとは番組のテーマソング、そういうようなものが、世代を超えて認知される曲になっていくという。
やっぱりメディアミックスの力のいいましょうかですね。
純粋にヒットパレードのヒット曲というのが歴史の試練に堪えないという、そういうような、きらいがございます。
ごたごた文句を言っておりますけれども。

結局いま、世代を超えて「あぁこの曲か」と言われる曲は、オールナイトニッポンのテーマであります。
HERB ALPERT'S TIJUANA BRASSのですね。
これ1965年のアルバム『Whipped Cream & Other Delights』に入っております「Bittersweet Samba」という。
これが1967年から始まりましたオールナイトニッポンのテーマソングに使われまして、以来、ずーっと使われております。
私の世代はもとより、今の20代の方、10代の方でも認知するという、そういうような曲になっております。
BITTERSWEET SAMBA / HERB ALPERT'S TIJUANA BRASS


「BITTERSWEET SAMBA」はAM放送なので次はFM放送の番組を。
やはり1967年にFM TOKYOではじまったジェット・ストリーム。今でも続いてる。
この番組のテーマソングとして知られているのはフランク・プールセル・オーケストラで「ミスター・ロンリー」。私も高校生の頃聴いていた。
こうしたイージー・リスニングはしばしば再録される。
イージー・リスニングはオーディオ的に高音質が求められるから、フランク・プールセルのは1964年に出たときはモノラルだったが、その後再録されてステレオになった。
そういうのが混在しているので、どれがファースト・ヴァージョンか特定が難しい。
諸説あるがジェット・ストリームで使われているのはモノラル・ヴァージョンを若干ピッチを上げて、それにリバーヴを加えてステレオのように聴かせている。私はジェット・ストリーム・ヴァージョンと呼んでいる。
2017年にジェット・ストリームが50周年を迎えたとき、この番組で「ジェット・ストリームで棚からひとつかみ」という特集をやった。
そのときはジェット・ストリームで流れてるヴァージョンに似せてモノラル・ヴァージョンから作ったが、今日もそれを持ってきた。
MR.LONELY (JET STREAM VERSION) / FRANK POURCEL GRAND ORCHESTRA

 

映画が時代を超えて観られるので、映画のテーマ音楽もスタンダード化していく傾向にある。
アンディ・ウィリアムス「LOVE STORY」は映画『ある愛の詩』のテーマソングで、1971年全米9位。この曲が入ったアルバムはプラチナディスク。
『ある愛の詩』はライアン・オニール主演の悲恋のストーリー。
フランシス・レイのメロディが美しい。
LOVE STORY / ANDY WILLIAMS 


今日の最後は、これもサンソン史上一度もかけたことはないが、名曲中の名曲。
サイモン&ガーファンクル、1970年、全米ナンバーワンを5週続けたミリオンセラー。
ラリー・ネクテルのピアノ、ハル・ブレインのドラム、ベタ中のベタ。
BRIDGE OVER TROUBLED WATER / SIMON & GARFUNKEL 

 

<了>