クイーンの初の来日公演は、1975年。
サードアルバム「シアー・ハート・アタック」に伴ってのツアーだった。
当時すでにクイーンの人気は絶大で、東京、名古屋をはじめ7都市・8公演。
武道館で2回やっているが、ツアー最終日の武道館は追加公演だった。
「Now I’m Here」からのスタート。
同じ年の、ハマースミス・オデオンでのライヴ映像がある。
このころにはまだ、「Bohemian Rhapsody」も「We Will Rock You」も「We Are The Champions」も存在しない。
セトリはこちら
1.Procession
2.Now I’m Here
3.Ogre Battle
4.Great King Rat
5.White Queen
6.Flick Of The Wrist, Hangman
7.Doing All Right
8.In The Lap Of The Gods
9.Killer Queen
10.The March Of The Black Queen
11.Bring Back That Leroy Brown
12.Son And Daughter
13.Keep Yourself Alive
14.Seven Seas Of Rhye
15.Stone Cold Crazy
16.Liar
17.In The Lap Of The Gods…Revisited
Encore1:
18.Big Spender
19.Modern Times Rock ‘n’ Roll
20.Jailhouse Rock
Encore2:
21.See What A Fool I’ve Been
22.God Save The Queen
サードアルバムまでからの選曲だから、ハードロック色が強い。
このクイーンの公演から約半年後の11月3日、西城秀樹さんが武道館でコンサートを行っている。
実はこれ、日本人ソロシンガーとして初の武道館公演である。
お恥ずかしいことに、この原稿を書くために武道館公演のことを調べるまで、日本人ソロの最初は、矢沢永吉さんだとばかり思っていた。しかし、矢沢さんの初武道館は1977年だった。秀樹さんが2年も早いのだ。
なお、ソロではなくグループであれば、先にタイガースが公演を行っている。
また、日本人女性ソロシンガーとしての初武道館は、秀樹さんから5年後1980年の山口百恵さん。引退公演である。
秀樹さんは、このあと11年連続して武道館公演を行う。
私はこの初の武道館公演のライブ盤は出てないと思っていた。
だが実際には、1976年リリースのアルバム「MEMORY-西城秀樹20歳の日記」の後半に収められていた。
ラストはホセ・フェリシアーノなどの歌で知られる「ケ・セラ」。
いやしかし、秀樹さんこのときハタチそこそこ。
武道館での初公演となると、当然、相当緊張しただろう。
それで、この歌唱。藤丸バンドにも支えられ、見事な歌いっぷりだ。
ホセのも張っておこう。本当に永遠の名曲。
<了>