ア・ナイト・アット・ザ・エスプレッソ / トム・キーンリーサイド
リーダーアルバムは数枚しかないし、ぶっちゃけ日本ではほとんど知られていないが、約半世紀にわたり出身地であるカナダのバンクーバー及びブリティッシュ・コロンビア州の音楽シーンを支えてきた人。
サックスも吹くが、メインはフルートだ。
ある海外の記事に、エアロスミスの作品に参加していると書いてあったので、ほんまかいなと思って調べてみたら、なんと「Dude」のホーンアレンジとテナーは、トム・キーンリーサイドだった!
多才な人なんだなあ。
今回のアルバムは、カナダの実力派プレイヤーを集めての作品。
なかでもトランペットのブラッド・ターナーは、10枚以上のリーダーアルバムを数える凄腕だ。
このアルバム全体を通して、アレンジはとても洗練されていて、アンサンブルの緩急は見事だし、各人のソロも達者。
けっこうフュージョンぽい感じもあって、リターン・トゥ・フォーエヴァーあたりを思わせたりも。
爆発力や斬新さはないが、トムがすでに70才を超えていることを考えれば、その溌剌としたプレイには感服する。
近年、フルートをメインに据えたジャズアルバムは決して多くはないので、その意味でも貴重だ。
Tom Keenlyside - flute, saxophones
Brad Turner - trumpet
Melody Diachun - vocal
Miles Black - piano, nylon string guitar
Bernie Arai - drums
1.Skweet
2.Amor, O Misterio
3.All Of You
4.Speak Low
5.Ghost of A Chance
6.Garden Bay
7.But Not For Me
8.Lazy Afternoon
9.Cherokee
<了>
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