おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也


【JAZZ新譜】カナダを代表するジャズ・フルーティストの新作 A Night At The Espresso / Tom Keenlyside (2022)

ア・ナイト・アット・ザ・エスプレッソ / トム・キーンリーサイド

 

リーダーアルバムは数枚しかないし、ぶっちゃけ日本ではほとんど知られていないが、約半世紀にわたり出身地であるカナダのバンクーバー及びブリティッシュ・コロンビア州の音楽シーンを支えてきた人。

サックスも吹くが、メインはフルートだ。

ある海外の記事に、エアロスミスの作品に参加していると書いてあったので、ほんまかいなと思って調べてみたら、なんと「Dude」のホーンアレンジとテナーは、トム・キーンリーサイドだった!

多才な人なんだなあ。


今回のアルバムは、カナダの実力派プレイヤーを集めての作品。

なかでもトランペットのブラッド・ターナーは、10枚以上のリーダーアルバムを数える凄腕だ。

このアルバム全体を通して、アレンジはとても洗練されていて、アンサンブルの緩急は見事だし、各人のソロも達者。

けっこうフュージョンぽい感じもあって、リターン・トゥ・フォーエヴァーあたりを思わせたりも。

爆発力や斬新さはないが、トムがすでに70才を超えていることを考えれば、その溌剌としたプレイには感服する。

近年、フルートをメインに据えたジャズアルバムは決して多くはないので、その意味でも貴重だ。

 


Tom Keenlyside - flute, saxophones
Brad Turner - trumpet
Melody Diachun - vocal
Miles Black - piano, nylon string guitar
Bernie Arai - drums

1.Skweet
2.Amor, O Misterio
3.All Of You
4.Speak Low
5.Ghost of A Chance
6.Garden Bay
7.But Not For Me
8.Lazy Afternoon
9.Cherokee

 

<了>

 

このほかのジャズアルバム紹介記事はこちら