ストリングスをバックに超有名曲をカヴァー
日本のジャズ・ギターの第一人者、渡辺香津美が、フルアコのジャズ・ギターとアコースティック・ギターを演奏。
奥村愛ストリングスとの共演による豪華なアンサンブルで、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」、ウェザー・リポートの「バードランド」、ビートルズの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」など、超有名曲がズラリ。
限りなくムード・ミュージックに近く、エッジの効いた渡辺香津美サウンドを好む人にとっては、まるっきり物足りないだろう。
それでも、トーンコントロールの微妙なさじ加減、フレージングの雄弁さは、さすがにレジェンドの貫禄で、くつろいでまったりと楽しむには悪くない。
ただ、どうにもいただけないのは、奥方である谷川公子の作品が2曲含まれていること。
ぶっちゃけこれがつまらない、というか、わざわざ超有名曲の間に割っていれる意味がわからない。
素直に、名曲だけのカヴァー集に徹したほうが、良かったと思う。
01 哀愁のヨーロッパ（カルロス・サンタナ, トム・コスター）
02 Birdland （ジョー・ザヴィヌル）
03 Flamenco Red （谷川公子）
04 My Favorite Things （リチャード・ロジャース）
05 君の瞳に恋してる（ボブ・クルー, ボブ・ゴーディオ）
06 What Are You Doing The Rest of Your Life（ミッシェル・ルグラン）
07 HAVANA （谷川公子）
08 Three Views of A Secret （ジャコ・パストリアス）
09 SPAIN （チック・コリア）
10 While My Guitar Gently Weeps （ジョージ・ハリソン ）
11 花ごよみ～七つの水仙（渡辺香津美～リー・ヘイズ／フラン・モズリー ）
＜了＞
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